迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

九州弾丸フェリー体験レポートw

え〜、マーグ達が話してた、“九州弾丸フェリー”旅ですが、今日の朝、無事に大阪まで戻ってきましたw ま、色々と行くまでにいくつか計画を立てたんだが、結局は“撮り鉄”な旅になりました。(いろんな意味で本末転倒w) しかし、改めて感じたのは、目的さえ絞ってやれば、結構な距離を移動しても、充分に楽しめる旅であった事は確かです。特に、別府だけとか、湯布院で…といった、ごくありふれた“温泉めぐり”も良いですが、旦那が“撮り鉄”である以上は、門司にある九州鉄道記念館は、ぜひとも行っておきたいトコ。そこで、別府の温泉は後半に回し、前半は門司観光と洒落込みましたw

NCM_0142.JPG木曜の夜19:05分、大阪南港のATCにあるコスモフェリーターミナル(てか、別府航路さんふらわあ専用岸壁w)を出航し、およそ1時間30分後、この写真の通り、満月に照らされた明石海峡大橋を潜り、翌朝、予定より5分遅れでの別府観光港入港。名門大洋フェリーを利用する時でもそうだが、夜明けとともに迫り来る九州の山並みは、いつ見ても“ああ、九州に来たんだ”という実感が湧きます。港にほど近いレンタカー屋でクルマを借りる様、事前に予約はしてたモノの、営業時間が8時なので、ここで1時間程のロス…しかし、ここでタダでは起きないオイラ夫婦w 目の前を日豊本線が走ってる事に気付き、すぐさまiPadを起動させ、別府駅の時刻表を確認。さっきの列車が駅に到着する時間から、現在地(レンタカー屋裏の踏切)を通過する時間を割り出して、旦那に報告を入れると、すぐさま持ってきたデジカメを構えて撮影開始w 去年の新婚旅行で“撮り損ねた”獲物…通称“白いソニック”の撮影に成功(?)しました。え、何でその写真がないのかって?現時点では、旦那から写真データをコピーしてないからさ…w
やっとレンタカー屋が営業時間になったんで、早速手続き。今回は巷で流行っている“HV(ハイブリッド)”車両が安く借りられる…という事で、小型車のHVをチョイスして、いざ、門司港レトロへ!! 実は、下手に高速道路を使うよりも、国道10号線(小倉街道)を使った方が門司に早く到着する事が判明し、ナビの指示に半分逆らいながら(?!)およそ2時間半…
NCM_0152.JPG目的地の門司港レトロ地区に到着。それにしても、100km以上距離がある、別府〜門司の走行で、ガスメーターのメモリがひとつしか減らないとは、流石HV車両w しかも、低速走行時はモーターだけで走行するから、ガソリンが減らないのなんのってw
閑話休題。お目当ての九州鉄道記念館は、前回の大宮・鉄道博物館より規模が小さいが、入場料金の割に、門司港駅の傍である事と、実際展示してある車両が、風景と合っている事もあり、それなりに楽しめます。(ただ、旦那はHOゲージジオラマや、門司港駅に出入りする車両に夢中になってましたがw)昼食は門司港駅の向かいにある三井倶楽部のレストランで。ここの名物は関門海峡に近い事もあり、トラフグ料理がメインなのだが…旦那は魚介類が苦手。そこで結局、揚げバナナ入りハヤシライスセットを旦那はチョイス。(オイラは、もうひとつの名物である焼き海鮮カレーセット…海老やフライにしたフグとバナナ入りw)え、何で門司で“バナナ”なのかって?昔門司港では、フィリピンや台湾等のバナナが陸揚げされたトコであり、そこで流通に適さなかったバナナを、庶民に売りつけた“バナナの叩き売り”発祥の地である訳であるw 故に、バナナを使ったお菓子等も、周辺の施設の売店等で取扱ってたりします。
さて、お腹もふくれたし、門司での目的を果たした事だし、早々に門司を退散して、今度は九州自動車道大分自動車道を、すっ飛ばしてみたw いや…どれ位の速度で走ったかは想像してもらうとして、返却までに時間があったので“折角別府に来たのに、温泉に入らないとアレだよねw”と言う事で、高速道のICにほど近い、坊主地獄に立ち寄ってみました。
NCM_0153.JPG←時間の都合で、ココだけ見学したのですが、そもそも、ここが何で“坊主地獄”といわれるかといえば、この場所に寺があったんだが、今から480年程前に、敷地内の泥火山が大規模爆発し、寺院ごと吹き飛ばして住職を呑み込んだ事からこう呼ばれるとの事。また、いわゆる“地獄めぐり”と称する観光エリアは、実は“別府八湯”のひとつである鉄輪(かんなわ)温泉を指していて、この周辺には、地獄めぐりを楽しむ観光客向けの日帰り入浴施設や足湯、更には“地獄蒸し”という、高温の温泉が自噴してるからこそできる調理方法で作られた料理を販売するトコが、あちこちに点在してます。で、ここの近くにある入浴施設で、とりあえず温泉を楽しみ、そしてレンタカー返却…おっと、忘れるトコでしたw もちろん、別府観光港にほど近い食堂で、大分の“ソウルフード”ともいわれる“とり天”をテイクアウトしましたw 本当は、もう少し早く戻って、発祥の地である東洋軒に行きたかったが、時間の都合と、どうしても船内での夕食代を浮かせたかった事もあり、とり天公式ホムペで紹介されている店舗が、近くにあるかわからないまま飛び込んだら…“当たり”でしたw いや…弁当形式で注文したのだが、場所柄上、量が結構なボリュームで、食べ応えありましたよ。もちろん、味は公式ホムペ推奨の店だけあって、大変美味しかったです、マジで。
NCM_0155.JPGあっという間の12時間…と言っても、実は金・土出航便は、通常より50分遅めの19:35分発なので、結構のんびりとできた訳だが、この日“限定”のイベントが…それはかつて、出航の際によくあった風景、紙テープ投げが出航前に行われたのだ。コレは昔、主に新婚旅行先が九州だった頃には、どこのフェリー会社でもやっていた光景で、船内の乗客が、岸壁で出航を見送る家族や友人に向かって紙テープを投げ、それを受けとった人々が、よき船旅をと願って、船が岸を離れ、テープが切れるまで見送る…という風習を再現しようと企画されたモノ。見送る人が減ったとはいえ、このイベントに参加しようと、わざわざ家族連れで来る人もいる様である。もっとも、出航は夜なので夏至の前後ならともかく、今時期はそんなに綺麗なモノではないが…しかし、風情があって良いではないですか。しかも、今は航海上に関する法律の関係で、千切れた紙テープを放置する事は、ゴミの“不法投棄”に該当するんで、イベント終了後(=離岸後)は、参加者と船員が協力し合って、テープの回収をするのは、微笑ましい話です。(但し、風の加減で、デッキの手すり等にテープが絡まったままになる事もしばしばw)
今回の旅を総括すると、みんながもっとフェリーを利用すれば、きっと“昼航便”も復活すると思う。その為には、この夜航便をもっと利用しやすい様にするのが一番だと思う。とりあえず、ツーリスト(二等船室)の規格を、日本では一般的な雑魚寝スタイルから、ツーリストベッド(二等洋室)で統一した方が、もっと船内の指定区画でくつろげると思うのだが…