迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

月刊ヒデボー通信 2012年9月号

ヒデボー(以下ヒ):チョリーッス、ヒデボーっす。
チルト(以下筑):こんばんは、紅火のチルトです。
ヒ:ゲッ! Σ(o秀О;|||) チル爺がいるという事は、政治に関する事っすか…
筑:ちょっと待て、“爺”とはなんだ、“爺”とは…いくらなんでも“生前さん”が白髪頭だったからと言っても、お前の“生前さん”との年齢差は、親と子ぐらいだったぞ。
ヒ:いや、そういう事じゃなくて…と、ともかく、チルトさんがいるという事は、選挙絡みの話ですか?
筑:(言い直したか…)ま、半分はそうなると思う。何せ現在、野田内閣に対して野党が解散総選挙を突き付け、衆議院での審議が紛糾したまま会期末になり、本来通すべき来年度予算や赤字国債発行等の手続きが事実上決まらないまま、消費税だけが増税される事だけが決まった状態だからな。
ヒ:でも…そもそも民主党政権下において、なにがはっきりしたかと言えば、政治家がいかに“バカ”だったか…位ですよね?
筑:いや…根本的な事を言えば、あまりにも政府が“他力本願”過ぎる事が判明した“と言った方が良いのかもしれんな。それ故に、結果を求め過ぎて、国民も“なにがしたいのか”が、いまいち理解できないまま、ここまで来てしまった事は、非常に考えなければならないと思うのだが、お前はどう思う?

ヒ:一番の原因は、やはり東日本大震災…特に福島第一原発の事故に関する政府の対応のマズさが、現状では尾を引いているのでは…
筑:うん…そもそも論として、被災地は福島県だけでなく、宮城・岩手県の沿岸部が中心であり、福島県と言えど、原発事故があったのは福島第一原発だけであって、福島第二原発は、殆ど被害がなかった…まして、宮城県にある女川原発も、なんの被害報告がなかったのに…そこを考えると、安易な考えで原発を全廃しろという考えは、少し感情的になり過ぎてはいないだろうかと思うんだ。特に、被災地の住民が言う分には良いのだが、関係ない人間が週末にデモをやっている事自体、既に考えとしておかしな方向に向かい過ぎてはいないだろうか?本気で訴えるのであれば、最終処分場を都内中心部の地下に据えるとか、宇宙空間に廃棄できるならそうするとか…具体例や実行可能な方法を考えず、ともかく“原発やめろ”では、結果として誰も救えない…だが、これが選挙絡みとなると、有権者の大半が、現状の感情論のみで選ぼうとする傾向にあるから、どの政党も具体的な説明抜きで“我々はあなたの味方です”と言わざる得ない空気になっている。これでは、何も変わらないどころか、本来やるべき外交や軍事等の他の問題までも疎かになり、本当の意味で国が滅ぶ事になる。それも、皮肉な事に“民主的”な方法で…だ。
ヒ:つまり、災害からの復興と、事故の賠償やその責任をゴチャ混ぜにして、グダグダ言ってる方が、みっともない話だという事っすか?
筑:はっきり言えば…な。ただ、これは何も、政治家だけが悪いのではない。有権者自身も、もう少し自分で、今いる自分の国の事を考えるだけの学識は必要であり、その為の教育現場が、自分の主観以外認めないという、歪んだ教育者が蔓延してる以上、それは望めない状況が続いている…なにが悪いのか私には…
ヒ:そこんトコ、素直に“日教組が悪いw”って言った方が早いのでは?
筑:…私は、あまり認めたくないのだが…
ヒ:で、選挙絡み…と言ってはなんですが、ここんトコ、大阪都構想だの、維新八策だのと橋下徹大阪市長を代表とする“大阪(日本)維新の会”が注目されているけど、チルトさんは、どう思われます?
筑:おや?橋下氏は確か府知事ではなかったのか…
ヒ:去年、鞍替えで平松先輩と一騎打ちして、僅差で勝利したんですよ。で、現在の大阪府知事は、橋下市長の参謀役でもあった松井一郎氏が、他の候補に大差付けて就任したんです。言ってみれば今、大阪府そのものが、“橋下維新の会”によって実行支配された状態…といったトコっすね。
筑:う〜ん、それを選んだのは大阪府民であり、大阪市民の“願い”が、温厚な方針よりも徹底的な破壊による刷新…という事だった訳か。そうなると、その潮流にあやかりたいと思う政治家も多かろう。
ヒ:先の参院選で大勝したみんなの党接触を図った様ですが、逆にコテンパンに言われて、取り込みに失敗した様です。それと、一部報道によれば、次の衆院選に候補者を立てる際、大阪と兵庫の選挙区において、公明党が候補者を擁立する部分では選挙協力をするという情報があるとか…ただ、現時点で言えているのは、そういう風に報じてるマスコミに、国民が惑わされ過ぎているのではないか…という疑念を抱かざる得ないんですが、どう思います?
筑:元々、橋下氏が大阪府知事選に出た際にも、表向きでは公明党は推薦してはいなかったが、実際には裏でいろいろやっていたし、それと、大阪と兵庫に関していえば、むしろ与党に在籍する政治家自身が、地域社会に貢献してる話をひとつも聞かない…これが、橋下氏からして支援云々の判断材料のひとつになっているな。それと、みんなの党も考え方を改めない以上、仮に維新の会が連立を組もうとしても、政権運営に関わる事はできないだろう。
ヒ:つまり、先の選挙の対象で自惚れている様では、要職に就けないどころか選挙協力も得られない…そういう事っすか?
筑:確固たる理念…つまり、この国を如何にして復興させ、永続的に維持していくかを提示せず、ただ場当たり的な事をやっている様では、いずれ存在価値を失う事になる。いわゆる一過的な“ポピュリズム(大衆迎合)”に踊らされるのではなく、自らを律して政策を進めていく事こそが、これからの日本の政治家に求められる資質であり、また、外交に関しても、特に中国や韓国の挑発的な態度に対して、単なる上辺だけの言葉でやり取りするのではなく、その感情に対して真っ向から諌めるだけの行動が求められる事になる。逆を言えば、外務省の高官だけで物事を済ませるのではなく、そこに最高責任者である外務大臣や首相が出て行き、面と向かって主張する事も大事…小泉内閣でこの外交に関する手腕は、ある意味見事だったからこそ、北朝鮮拉致問題にしろ、竹島尖閣諸島での問題にしろ、中・韓共に強気な発言ができなかった。それに引き換え、今の政権は完全に及び腰で、政治責任を国民に擦り付けようとする…これでは、隣国にバカにされるのも無理はないし、多くの企業がこの国を捨て去ろうとしてるのも、ある意味仕方ない事だと思うな。ただ…皮肉な話だが、それを選んだのは、先の衆院選自公政権を批判し、マスコミを利用した民主党の誇大広告に誑かされた有権者である事は、歴史の中で書き換えができない“事実”だ。だからこそ、今の閉塞感を打開する為には、そろそろ民主党自身が、その“引き際”を見極めて、解散する事が望ましいだろう。ただ…麻生政権下でもその“幕引き”で手間取った経緯を考えると、この秋が“焦点”と言われても、来年正月早々まで縺れ込む可能性もあるだろう。
ヒ:ともかく、今のままではダメだという意識…危機感は、今の国民に共通する意識だけど、その方向性がバラバラだから、どうにもならない…って事っすね。
筑:難しい問題であると同時に、避けられない話だからな、これは。