迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

Shin's Barへようこそ 2012 第六夜

カイル(以下カ):いや〜、今年は“炎十”を開催しないって本気ですか?
シン(以下シ):一応、開催予定で準備はしてるんだけど…迷馬さんが奈良の片田舎へ嫁がれて、殆ど競馬雑誌とか無縁状態でしょ。しかもオグりんまで参加となると、もう、纏めるのも一苦労みたいですしね。
カ:言えてますねw てことは、当面はG1予想はオグりんに任せて、ボクらは他の事をやる方向でしょうか。
シ:そこは…迷馬さん次第だと思うね。多分…今回の枠で入らないからと言って、別の日にやりそうだし…
カ:あ…やっぱりやるんだw
シ:憶測だけどね。
(カランコロン…)
あ、ようこそ、Shin's Barへ。
ナイン(以下ナ):今年もやってたんだね…早速で悪いけど、ブルームーン、頼める?
カ:少々、お待ちください…

ナ:それにしても、最近は機械的に作った音楽が増えたね。
シ:いわゆる“VOCALOID”系楽曲ですね。その代表格と言えば“初音ミク”…これがネット上で普及し、今では様々な場面で、VOCALOIDソフトを使って作られた楽曲が使われてるんですよ。
ナ:そもそもは、インターネット上での楽曲使用に関しての著作権問題が発端で、折角良質な動画でも、使われている楽曲の著作隣接権等が引っ掛かって、泣く泣く消去された事が、逆にそういう部分での使用がゆるい、楽曲制作ソフト…その、“ボカロ”とかいうのにシフトした…って事でいいのかな?
アッシュ(以下ア):それを言い始めると、これは音楽業界の怠慢になるだろ、ナイン。
シ:アッシュさん、何にしますか?
ア:…っと、そうだな、俺はロブ・ロイ、スコッチは多めで…で、大体、著作権に関する法律なんてのは、その殆どがネット環境を見越したモノではない。だから、対応に追われた挙げ句、ある意味野放し状態になった…それが利権者…特に作曲家の印税に反映されないから、モメる事になったんだ。
ナ:それとボカロが、どう関係するのさ?
ア:言ってみれば、音楽にド素人なヤツが、機械的な音声に適当なフレーズと音階を付けて作るから、その分の食扶持を、プロは“奪われた”状態になった。俺もだけど、音楽で喰ってるモンにとって、これ程腹立たしいのはないよ。
ナ:でも…実際に流行ってる楽曲はごく一部で、今でも普通に歌手が歌って、インターネットで配信してるし、そこんトコは問題ないんじゃないの?
ア:あのなぁ…“VOCALOID"といっても、元々は生身の人間の声をサンプリングして、歌やナレーションで使える様にしてる音声ソフトだ。言っとくけど、オリジナルの声主がいなくても、サンプリングボイスが残ってると、そこから楽曲を作る事もできるってこった。逆言えば、俺やナインの“生前さん”の声がサンプリングされ、それが使える様になると、ヘンな歌を歌わされる事になるんだ。
ナ:ん?それなら僕は、いろんな“新曲”を出せるじゃんw
ア:もうちょっと真剣に考えろよ!! 生身の人間の声じゃなくて、機械的に、しかも無理矢理歌わされる事程、屈辱的だと思わないのかよ?
カ:…あの、ブルームーンとロブ・ロイ、お待たせしました。
シ:確かに、アッシュさんの言う事もわかりますが、ナインさんは不慮の事故で亡くなられていますし、そういう意味では、もう一度ファンの前で歌いたい気持ち…っていうのが、未練として残ってるから、“VOCALOID”の可能性に関して、否定的ではないんですよね。
ナ:そう…僕もだけど、若くして病死したミーナの“生前さん”とか、歌手としての性分として、関わりたいなぁ…って思う事もあるんだ。
カ:でも…実際問題、その印税や著作権等の部分は、生身の人間じゃない分、全てはソフトの利用者自身のモノになる…ソフトの開発の件でいえば、そのソフトを販売した売上の殆どが制作会社の取り分だし、考えようによっては、そういうジレンマがあると思うんだ。
ア:良い楽曲であれば、誰でも口ずさんでくれるが、そうじゃないと惨めなモンだよ。だが…俺的には、機械で作った音楽なんてのは、音楽とは言えない…いや、言いたくないな。
カ:著作権の話をすると、ボク的には苦い思い出が…
シ:まぁ…法律的な話はともかく、それらは“使い手”自身の良心に委ねられている部分であり、好き嫌いがあっても良いと思うんです。それと、本当に良いモノであるならば、それを賞賛して何らかのカタチで昇華していく事も、時には必要だと思いますね。それに、利権を振りかざして利用者を脅す行為は、正直、健全じゃないですね。
アだが、それで喰ってる者にとっては、死活問題なんだぞ。勝手に楽曲を使われたり、アレンジをするなんてのは…
カ:本当に著作権で損をしてるのは、そういう利権者によって利用制限を受けている、エンドユーザーだと思うんですが…
ア:そんなモン、正規の値段で購入できん貧困層が手を出すからだろ?
ナ:その事が“原因”で、中国で暴動が起きた事を、野放しにしていいのか?
ア:それとこれとは…
シ:別問題…という訳でもないんです。正規の値段…いわゆる“メーカー希望小売価格”自身が高いと、必然的に購入層も固定されてきます。しかし、それが足枷になって、一般に普及しない。そういうジレンマも企業にはあるんです。だけど、そこの部分をどう解釈し、選ぶのは、消費者自身です。だから、品質が同じであれば、ブランドでなくても安いのであれば購入するし、高価なモノでも品質がイマイチなら、誰もコピーしません。収益を上げる為にコストをカットするには、国内での人件費を減らして、物価が安い海外へ…となるのも当然ですが、それができるのは、あくまで過去の“遺産”があってこそ。逆に、コスト云々よりも品質の良さを維持するには、当然ながら技能を摘んだ職人が居てこその部分がある。そこにどれだけの報酬を与えるか…それとも、機械を使って大量に、しかも、安定した品質を保持するか、その為になにを犠牲にするか…そういった事を考えて、判断するのがスジだと、俺は思うんですよ。
ア:つまり…何でもかんでも権利を振りかざせば、結果として、自分自身も損をする…ということか。
ナ:それに、今の様な時代において、モノにできるならば、してみたいんですよ。どんなカタチであれ、それが“できる”のであれば…