迷馬の隠れ家 はてな本館

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マーティの真面目にプライオリティ 2013年4月号(難病を理解する為に…潰瘍性大腸炎編)

マーティ(以下テ):ども、ご無沙汰してます、マーティです。今年は今日から定期的にこの時間に、いわゆる“難病”に関する情報を、できるだけ解り易く解説していこうと思います。今年のテーマとして取扱う以上、難病情報センターに掲載されている情報を基に、お伝えしていこうと思います。
ホクティ(以下ホ):こんばんは、アシスト役のホクティです。さて、マーティ…今回は安倍晋三総理が罹患してた事で話題になった“潰瘍性大腸炎”に関する話ですよね?
テ:現時点では、この疾患に関して公費による治療費の助成対象になってますが、近年において、確実な治療方法が確立されつつあるので、公費助成の対象から外れる可能性も出てきています。ま、そうなればそれで、今後は健康保険での治療に移行するだけの話ですが…とはいえ、ネット上で、途方もない勘違いをされている方が誹謗中傷めいた事をSNSやBlog等を通じて書き込んでいるという事態になってる様なんで、そこんトコの誤解を説きたいと思います。
ホ:そうですね…そもそも、難病に罹患してる事と、それ故の人格否定は、決して許される行為ではありませんし、まして、健常者とされる人でも、地位や過去の実績に驕れ、堕落してる人の方が、私的には余程堕落されてる様に見えますからね。

テ:さて…一部の心ない人から“下痢ピー”と罵られている疾患ですが、根本的に、通常の下痢症状とはまったくの“別モノ”である事を理解してない人が多い様ですね。
ホ:確かに、一見するとただ単純に食中毒や腹部が冷えた事によるモノや、水分の過剰摂取等が原因の下痢と勘違いされがちな部分が多いですが、基本的に、この疾患の特徴は何でしょう?
テ:一般的な下痢と違うのは、下血を伴う事ですね。ま、“血便”そのものは切れ痔でもある事なんですが、問題なのは、痔の場合は便秘や下痢での排泄によって肛門の粘膜が傷付いてなるケースがあるのに対し、この疾患自身は、大腸…正確には結腸や直腸に潰瘍ができて…想像しやすい様に言えば、胃潰瘍に似た症状が大腸内に発生し、それに伴う出血が、軟便とともに出てるのが特徴なんです。また、酷い場合は突発的な痙攣性の腹痛、急激な体重減少、もちろん下血による貧血等が発生し、腸管以外での合併症(皮膚病や関節痛等)を患う事も…成長期の子供が罹患した場合は、成長障害も見られるのが特徴です。
ホ:つまり、ストレスが原因でなる病気…と考えるとよろしいか?
テ:いえいえ…この疾患自身の発症原因が未だ解明されていないから“難病”として取扱われるのです。ちなみに、男女共に20代前後に発症例が多いのですが、基本的に年齢や性別と関係無く発症し、喫煙者の方が罹患しにくいという説もあります。
ホ:という事は、免疫不良やストレスだけではないと…
テ:あと、この疾患自身は遺伝性があるとされ、欧米でも近親者に潰瘍性大腸炎クローン病等の罹患歴がある人がいる患者が、およそ20%程いらっしゃるというデータがありますが、現時点では、その特異的…つまり明確な原因となっている遺伝子が見つかっている訳ではありません。。ここを誤解されると何ですが…
ホ:ほうほう…要するに、何らかの遺伝子異常である事が確定されている訳でのないのに、それを“根拠”にしてはいけない…って事ですね。
テ:ええ、そうです。他の病でもそうですが、いくら家族・親族間で罹患者がいたとしても、当事者が必ず発症するとは限りませんから…ボクの場合、ある意味…言えた義理ではないですが…w
ホ:と言うと、なんかあったのでしょうか?
テ:そこんトコは、お 察 し く だ さ い
ホ:おっと…これは失礼。では、治療法とかも確立されていないのですか?
テ:現時点での完治は無理ですが、炎症を抑えて通常の生活ができるまでの寛解(状態が安定する事)に導く為の投薬療法と、手術による外科治療があります。基本的には、投薬による内科療法として、アミサリチル酸薬や副腎皮質ステロイドクローン病治療に使われるインフリキシマブという薬等を使います。しかし中には、これらの薬が効かない患者もいまして、また、悪化すると癌化する可能性がある為、大腸全摘手術を受ける場合もあります。現在では肛門を残して、小腸の一部で大腸の代わりに便を溜める袋を作り、再度繋げる方法もある為、人工肛門を腹部に作らずに済む患者もいらっしゃいます。
ホ:つまり、以前このブロクで紹介したオストメイトになられる原因のひとつでもあった事が、現在では減っている…という事ですね。
テ:一概には言えませんが…少なくとも、この疾患による大腸全摘手術を受けた方の中には、そういう人もいるという事です。それに、全摘された人は、投与された薬の副作用や体質的に投薬で症状を抑える事ができなかったという状況の方であって、どちらの治療方法を受けても、キチンと体調管理さえしていれば…つまり、コントロールできれば、健常者と変わらない位生きられる疾患なのです。
ホ:という事は、普通の生活が送れるぐらいまで回復できるのであれば、問題が無いという事ですね。
テ:安倍総理の場合でも、キチンと治療を受け、その後も定期的な検査を受ける事さえできれば、むしろ公務に支障が出る事はない病気だともいえる訳です。むしろ、その事を理由に批判するのであれば、それは非常に卑劣な批判であり、逆に、今までの政治のあり方を見てて、裁判沙汰になっている選挙制度のあり方を是正しないでグダグダ言ってる与野党の議員の方が、よっぽど酷いと思いますねw
ホ:話が脱線しますが、広島地裁とその配下にある岡山支所で、先の衆院選の結果を“違憲故に無効”とする判決が出ましたが、その結果を生み出したのは、いうまでもなく現時点で議員バッジを付けていらっしゃる方々全員の“責任”であり、そして国民全体の“責任”でもあります。いくら要職の者が難病罹患者だと責めたところで、自分自身のけじめすら付けられずに、しかも国民をバカにする様な態度を取り続けている様では、次に選挙を行うにしても、有権者自身が投票そのものを拒絶します。自身の過剰な利権や地位の誇示に躍起になり過ぎて何もしないのであれば、この国での議会民主主義は、その時点で終焉となるでしょう。憲法改正や早急なる格差是正を訴えるのも良いですが、まずは自分自身の今までを振り返り、そして何をするべきかを自らが示し、実行する時ではないでしょうか?

テ:話があらぬトコへ飛んでしまったんで、今回はここまでにしましょうw お相手はボク、マーティと…
ホ:ホクティでした…ではまた。