迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

マーティの真面目にプライオリティー 2013年5月号(白血病の正しい知識を考える)

マーティ(以下テ):ども、マーティです。
シン(以下シ):こんにちは、シンです。
カイル(以下カ):アローハ、カイルっす。
テ:さて、今月の話題は…って、なんで今回はこのメンツになった訳だ?
カ:いやね、ボクらもちょっと、こういう話題に関して、知っといた方が良いんじゃないかなぁ…ってw
シ:ま、今回は血液の癌である白血病の話ですよね?迷馬さんが言うには、たとえ、原発(注:発症原因になっている部位の癌を指す…つまり、“元凶の元凶”ってヤツw 決して原発周辺住民が発症するという意味ではない!!)寛解、あるいは根治できたとしても、抗癌剤放射線治療の副作用として発症する事案もある、厄介な難病のひとつ…との事です。
テ:ま、確かに…ただ、この病気自身、発症のメカニズムが他の癌と違って、血液…正確には造血細胞に何らかのトラブルがあって発症する事が特徴ともいえるんだ。そこで、今回はあらゆる癌に関する情報を提供してくれるがん情報サービスで解説されている文章を参考に、ちょっと纏めてみようと思います。
シ:以前にも、このサイトにお世話になりましたが、癌と向き合って治療を受ける為にも、また、家族として患者を支える為にも、このサイトを活用されると役に立つと思います。

カ:で、早速疑問なんだけど…血液の癌を総じて“白血病”ってなる訳?
テ:正確に言えば、血液の癌は大まかに言って、悪性リンパ種と多発性骨髄腫、そして白血病と3つに分かれるんだけど、基本的に、多発性骨髄腫以外は、白血球の異常増殖が特徴ともいえる癌なんだ。
カ:という事は…白血病患者の血液って、他の人より白血球が多いって事?
テ:末期症状の状態ならさもありなんだけど…通常は、血液検査で白血球…というよりも、造血細胞の状態を見て判断するから、罹患者と言っても、よっぽどじゃない限り健常者と変わりないんだ。
シ:とはいっても、貧血や倦怠感が酷かったり、ちょっとした感染症に罹患しやすいという特徴がある為、無自覚…というか、白血病と疑わしい症状の別の病気がある為、血液検査をしないと、わかり辛い疾患とも言えるんです。
テ:ま、倦怠感や感染症云々に関してはHIV(エイズ)もそうなんだけど…白血病そのものは、造血細胞に異常があって、特に白血球が“本来の仕事”をしなくなる病気…と考えていいと思うよ。
カ:それじゃ…健康な血液を害してるって事?
シ:ぶっちゃけ論だけどねw ただ…勘違いして欲しくないけど、白血病が発症するメカニズム自身は、細胞の遺伝子が何らかのカタチで傷付いて発症するのですが、その原因は千差万別。だから、放射線被曝だけで白血病になるとは限らないし、むしろ、骨髄移植等を行う為に、敢えて放射線照射をやらないといけない場合もあるんです。
テ:そうそう…どんな癌治療でも、放射線療法は有効な治療法のひとつであって、それを選ぶかどうかは医師の判断と患者の体調次第なトコもあって、必要以上に放射線被曝を恐れてはいけないんだよ。
シ:あと…同じ白血病でも、先天的な遺伝子異常(ダウン症候群、ブルーム症候群等)で発症する場合もあって、また、急性的なモノと、慢性的なモノがあって、それによっても治療方法が異なってきます。
テ:急性白血病と診断された場合は、早急に抗癌剤やビタミンAの投与による初期段階での寛解を行う必要性がありますが、慢性白血病と診断された場合は、最近ではグリベックという薬剤を投与して症状を抑える事ができる為、これで寛解に向かわせる様にします。いずれにしても、これらが効かないと判断された場合は、骨髄や臍帯血等の他者(ドナー)からの造血幹細胞の移植による治療になります。この際に、患者の骨髄にある癌化した造血細胞を破壊しておかないといけない訳で、ここで放射線照射…という事になる訳です。
ミーナ(以下ミ):あ、アタシの“生前さん”は、この造血幹細胞移植の選択肢のひとつとして、臍帯血を使ったんだけど、その際の“弊害”として、血液型が変わる事があるの。
テ:(ノ政`)…すっかり忘れてたw そういや、ミーナは白血病が“死因”だったんだっけ?
ミ:ええ…とりあえず、さっきの説明なんだけど、白血病の治療として、健常者からの造血幹細胞(骨髄or臍帯血)の提供を受ける訳だけど、実は、移植の都合上(拒絶反応を抑えるため)、白血球の型だけで判別する為、赤血球の型が合わないままで移植を受ける事になるの。だから、移植後に血液型が変わってしまう人もいるの。
カ:Σ(-宮-ノ)ノ エェ!?ー そうなの?!
シ:(;´審`)=3ま…患者の造血細胞は死滅してる状態だし、移植した造血幹細胞が他の血液型だったとしても、生命維持に必要な赤血球が確保された状態であれば、多少混ざったとしても大丈夫かと…
テ:そういう意味では、赤血球のABO型判別においてO型の人は、万能な“血液ドナー”ともいえるかもw とはいえ、本来は凝固反応を起こすので、通常の輸血においては、この血液の取違いは“命取り”になる訳なんだが、シンちゃんの言う通り、造血幹細胞移植の場合は、白血球の型で照合して移植する為、そういう事もあるんだ。但し、白血病で造血幹細胞移植を受けられるのは、せいぜい50代までで、70歳以上になると、移植時の身体的負担が大きい事もあって、できない場合がある。だから、寛解が難しいと判断された場合は、移植や放射線照射による治療よりも、症状を抑える投薬と、貧血時に行う輸血(赤血球輸血or血小板輸血)による“支持療法”と呼ばれる延命処置に切り換える事もあるんです。
ミ:現時点では、早期発見による早期治療で症状を寛解させる事ができる病気となりましたが、それでも、骨髄移植のドナー不足や、臍帯血のストックが不十分な事もあり、助からないケースもまだまだあります。ただ…白血病は“遺伝子の異常”とは言え、子孫に伝播する様なモノではありません。また、感染症ではないので、患者の身体に直接触れたり、患者が利用した道具や衣服を掴んだとしても、感染・発症する事はありません。(むしろ、アタシもだったけど…患者の方が、免疫力低下で感染症に罹患しやすいから、無菌室に入る訳で…)
シ:ですから、過度に白血病を恐れるのではなく、キチンと理解した上で付合う…という姿勢で対処してください。他の癌と一緒で、過度に憐れむよりも、普段通りの付合い方をする方が、患者も、そしてその家族も、気分的にラクになれます。
カ:う〜ん…でも、難しいよね。普通に付合えって言われても…
テ:そこなんだよねぇ…どうしても、日本人に限らず、弱者に対しての接し方が下手なのは。
シ:だからこそ、このコーナーがあるんですよね?マーティさん。
テ:ん、まぁ…そうなんだけど。

という訳で、今回はここまで。お相手はボク、マーティと…
カ:カイル…
シ:俺、シン…そして
ミ:途中参加という格好で失礼しました、ミーナでした。