マーティのまじめにプライオリティー 2013年8月号(狂犬病は他人事ではありません!!)

マーティ(以下テ):ども、マーティです。今日は天神祭本宮…大川では今夜、舟渡御で舟が行き交い、川面は賑やかでしょうね…
オグりん(以下栗):ブルヒーン…あのね、以前、マーグのおいちゃんが言ってたんだけど、台湾の野生動物から、狂犬病ウィルスが検出されたって…で、コミックで農業高校の話がブームで、いわゆる“舞台地巡り”をしたいっていうファンが、牧場見学すれば、とっても危険だって言ってたお。
テ:丁度いいタイミングですね、オグりん。今回はその“狂犬病”について、解説しようと思ってたトコなんだよ。
栗:ん、なんで？
テ:夏休みだからと言って、海外旅行を計画されている人も多いでしょうし、しかも、狂犬病の恐ろしさを知らずに、日本と同じ感覚で動物に触ろうとする人も多いと思います。しかし…日本以外では、英国周辺(アイルランド・アイスランド)と、スカンジナビア半島のノルウェーとスウェーデン、そして、オーストラリアとニュージーランド、フィジー以外での国々では、ほぼ全土で狂犬病ウィルスによる死亡事故が発生しています。
(注:但し、アメリカでも、ハワイ州とグァムは例外。)

栗:で、そもそも、“狂犬病”ってどんな病気だお？狂牛病なら何となく想像つくだお…でも、イマイチその違いが、わからないだお。
テ:（ﾉ政`）ｱﾁｬｰ そこから解説必要ですか？
栗:ボクちんが噛んでも、感染リスクがあるって、マーグのおいちゃんが言ってただお。それって本当なの？
テ:はいはい…まずは、狂犬病の基礎知識から。さっきから言ってる様に、ウィルス感染によって発症する、神経毒系の疾患で、あくまで保因動物が他の動物…もちろん、人間にもだけど、噛み付いた時に、その涎が傷口から入って感染する事で発症するのが狂犬病。狂牛病は、異常ブリオンを含む肉骨粉を給餌された牛が罹患するから、症状が似てるけど別の病気だよ。それに、あくまで感染ルートそのものが違うし…但し、どちらも空気感染はしません。
栗:んと…それって、一度掛かるとどうなるの？
テ:治療方法がまったくといってない状態なので、発症してしまうと、もはや予後不良…100％死にますね。
栗:え…そんなにとんでもない病気なの？
テ:ええ、そうです。ウィルス感染後に発病しない様に、対処法として、ワクチンの定期摂取(6回)と、発症していないかどうかの検査を受ける事になります。当然、家畜の場合…特に犬は、狂犬病の蔓延を防ぐ観点から、感染していない事が確認できない場合、殺処分になります。
栗:((((；ﾟДﾟ)))ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ そ…そうなんだ…
テ:だから、愛玩動物…ペットとして犬を買う場合、日本では必ず、年に一度の狂犬病予防ワクチンの摂取が義務付けられてます。これは、狂犬病予防法に基づいて、各自治体の保健所で飼い犬としての登録義務とセットで定められています。つまり、日本が狂犬病の発症例がないのは、この徹底した狂犬病対策を、法律として整備した事により、日本で飼育される動物に関して、監視体勢が完璧にできているためです。逆に言えば、アジア諸国での狂犬病発症原因は、野犬に襲われた事により発症例が後を絶たないからです。野良化した犬や猫に狂犬病のウィウスがないのも、実は法律でワクチン摂取としてた犬が、何らかの事情で野良になったためであって、また、保健所が定期的に、鑑札を付けていない野良犬や野良猫の駆除を行っているためです。実は、観光牧場へのペット持ち込みに関する規制も、この狂犬病予防法に基づいた対策を、畜産業を営む以上、遵守すべき事だからです。
栗:あ、それで、入場制限が掛かるって事なのね。
テ:とりあえず、詳しい事は、厚労省のこのページまたは、農水省動物検疫所ホームページをご確認ください。それではまた…お相手はボク、マーティと、
栗:ブヒン…オグりんですた！