迷馬の隠れ家 はてな本館

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迷走する維新の会に、明日はあるか?

 9月の堺市長選を巡り、大阪維新の会は5日、読売テレビアナウンサーの清水健氏(37)に立候補を正式に要請した。しかし、清水氏は同日午後、維新側に要請を断る意向を伝えた。維新の候補者選定は白紙に戻った。

 維新の松井一郎幹事長から候補者選びを任されている馬場伸幸衆院議員がこの日朝、電話で正式に要請。馬場氏によると、清水氏はいったん回答を留保したが、同日昼に「断腸の思いだが、今回は見送らせて頂きます」と断ったという。

(by:朝日新聞デジタル 2013年8月5日 12:24配信分 抜粋)

元・堺市民として、維新の会の動向を注視しているが、こうも候補者選びに混乱が生じてる背景に、大阪都構想が如何に“的外れ”な話なのかを、堺市民が把握しているという事と、前回の大阪府知事・市長ダブル選挙において、特に、大阪市長選での結果を考えると、もはや橋下市長の“党首としての求心力”そのものが落ちている証左ともいえるでしょう。(ま、一番の原因は、石原の爺が事実上、維新の会を乗っ取っている事なんだが…w)それに、YTVとて、これ以上の“人材流出”は避けたいトコ…特に、坂泰知アナ以降の“ニュースキャスター”として使えるアナウンサーが、殆ど育っていない点を考えれば、シミケンが抜けるのは、放送局としてかなりの痛手です。

もちろん、何も“アナウンサーが政治家になるな”とは言ってません。現に、平松前市長や、古いトコなら鋭ちゃんの様に、前職がアナウンサーでありながら、諸般の事情で政治家になった人もいますから、否定しませんが、彼等が政治家に転職するには、それ相応の“記者としての経歴”や政治に対する憤懣、更に、為政者としての“覚悟”があった上での話であり、また、バックにそれを支えるスタッフ・ブレーンがいてこそ、それが成り立ちます。一番身近な例として平松前市長の場合で見ていくと、まず、いろんな意味でのバックボーンとして(汚沢の息が掛かってたとはいえ…)努兄の存在があります。当然、この関係は“MBSナウ”での関係から来てる部分であり、また、色々とサポート役として、努兄が何かと立ち回る事で、平松前市長の周りに、様々な分野の“知識の連帯”が生まれます。これは、実際に平松前市長のTwitterアカウント(@hiramatsu_osaka)の記事履歴等を見れば一目瞭然。もちろん、それ故の“ブレ”も見受けられますが、基本的に、様々な意見交換を活発に行う場としてSNSを活用し、更に努兄が持っている様々な人脈をフルに活かす事で、政治のみならず、様々な交流活動を活発化させ、それを反映させていた事が、よくわかります。単に既成政党のバックアップがある…というだけではなく、自分からも動けたからこそ、そして、万が一の“歯止め役”として、一番信頼できる“先輩”に背中を預けている事が、そもそもの強味とも言えるのです。(ま、MBSアナの場合、どうしても“あどラン”の影響力が絶大な訳でして…w)
また、政治家になったアナウンサーは、その殆どが40歳以上です。(ABC辞めて兵庫選挙区から参院議員になった清水貴之アナはともかくw)つまり、先程も言った通り、ある程度の報道記者としての経験と実績をもって、政界に殴り込みを掛けている人が通例であり、その為の“基準”がアナウンサーという役職を“引退”している事が条件になる訳です。鋭ちゃんも、最初の参院選挑戦時には、様々な放送局開局のための出向を経験し、その際に田中内閣の“ネットチェンジ騒動”を端に、中央政界に対する憤懣をぶつけようとしたのが40代後半です。当然、平松前市長も、定年前に打診された時には、アナウンサーとしては一線を退き、他の部署で仕事をしてました。ここを踏まえた上で考えると、今回のケースは、いうまでもなく、参院選での結果を踏まえ、現時点で知名度がある人を…となった訳ですし、もっと言えば、辛坊アナを口説き落とす事に失敗した事を、完全に忘れているのがすべてです。そう、本来なら、辛坊アナに振るべき話を、諸般の事情で“出走回避”となったから、それなら…ってトコでしょう。しかし、動機が完全におかしいです。
単純に“堺市民だから”って事で選んだのでしょうが、YTVのアナの歴史上、政界への打診があっても、断っている人が多いのは、報道人としての“本分”を弁えているからこそであり、また、政治家になる様な器のアナ達には、それ相応の人脈形成の機会があって、更に既存の政治家との信頼関係があります。(その橋渡し役となる、タレント議員との付き合いってのもある訳なんだが…)本人も、安易な気持ちで政治家にはなりたくないでしょうし、まして人脈が薄い中堅アナの場合、いざ、市制をどうしようかという時の参謀役がいない様では、役所内の職員や市議達からハブられるだけです。知名度も大事ですが、そういった一緒に仕事する人達を完全に掌握するには、それに似合うだけの人柄…特にパイプ役となる存在を、どれだけ持っているかが鍵になります。まして、維新の会自身が“汚沢と同じ轍”を践んでいる以上、シミケンが政治家になる事はないでしょう…現時点では、時期尚早です。