迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

マーティの真面目にプライオリティー 2013年9月号(火傷は時間との戦いでず!!)

マーティ(以下テ):ども、マーティです…それにしても、福知山での花火大会で起きた痛ましい事故…既に三人もの方が、全身火傷によって死亡しています。謹んで、お悔やみ申し上げます。
カ:カイルです…報道によると、露天商の方が、ガソリンの取扱いを誤った事で、被害が出たって事ですよね?
テ:炎天下で携行缶を放置した上で、しかもベント(減圧)作業もせずにふたを開けた事で、しかも近くに火気があるのに、発電機への給油をしようとした訳で、これ程、許されないヒューマンエラーはありません。犠牲者の中には、まだ10歳だった子も含まれてますし、現時点でも、10代の子供が二人程、重篤な状態だという事です。ま、今回はここまで酷くはなくても、日常でもあり得る火傷に関する基礎知識と、万が一の為の応急処置をご紹介したいと思います。今回は、やけどケヤ.jpの解説を参考に、ご紹介します。なお、今回は前後編形式で、福知山で発生したガソリン爆発事故の件を踏まえた上で、ガソリンを含めた石油製品やカセットコンロに使われるブタンガス等での火災事故を防ぐ観点での話も並行してお伝えします。
カ:アウトドアで使う燃料類も、取扱いひとつで大惨事を招く危険性があります。ボクの方では、アウトドアの基礎知識としての、燃料や発電機等の取扱いについて、簡単にですが、紹介させてもらいます。

テ:さて…一口に“火傷”と言っても、その程度や範囲によっては、命に関わる事だという事は、皆さんもご存知ですよね?
カ:そうそう、実は日焼けも一種の“火傷”なんですよね。ただ…太陽光による日焼けと、高温で焼かれたり、急激に蒸された状態の火傷には、若干の違いがあるんだけど…どう違うんだっけ?
テ:(ノ政`)アチャー そこはちゃんと調べとけよ…具体的に言えば、通常の火傷は、熱湯や高温高圧の蒸気、もちろん直火や摩擦熱によって、皮膚が焼ける事なんだけど、ぶっちゃけ論で言えば、長時間、使い捨てカイロを同じ場所にあてがってると、そこの部分に水泡ができる事がある…いわゆる“低温火傷”ってのもある訳です。で、太陽光も、実はその火傷の原因となる紫外線と遠赤外線を放出してる訳ですから、長時間、炎天下に素っ裸でいると、全身火傷を負う事になりかねません。とはいえ、あくまでも急激に直射日光を浴びた場合の話であって、これは予防策として、UVカット剤(日焼け止め)を塗ったり、長袖の衣服を纏う事で、ある程度抑える事ができますし、必要に応じて帽子や日傘を使うのも有効な手立てです。それに、人間の皮膚細胞にはメラニン色素という、究極のUVカット機能があり、これが上手く機能すると、皮膚が黒くなる訳です。同じ理屈として、植物のポリフェノール…特にブルーベリーのアントシアニンやトマトのリコピンは、そもそも、果実の中にある種子が、日光で焼けるのを防ぐ為にある訳で、色が濃い程、長時間直射日光が当たっていた事を示すバロメータなのです。
カ:あ、なるほど…要するに、日差しが強過ぎる時にサンオイルも塗らずに砂浜で寝そべっていると、背中や腕がヒリヒリするのって、火傷を負っているのと一緒って事か。
テ:そうです…だから、日焼けした後に水風呂に入ると、表面上の火照りが取れるのは、軽度の全身火傷を負っているのと同じだからですよ。
カ:ゲッ! Σ(o宮О;|||) マジっすか…
テ:これは、ちょっと覚えておいた方がいいですよ。水難事故での溺死には、体力や体温の低下による機能障害だけでなく、日焼けによる全身火傷を疑った方がいい場合もある訳です。ですから、一概には言えませんが、水辺のレジャーでも、単に溺れただけでなく、そっちの方もある事を想定してください。
カ:うへ〜、カッコつけて炎天下でブーメランパンツ一丁で砂浜を走る事は、非常に危険だって事か…
テ:話が逸れましたが、では、万が一…例えば、線香花火をやっていて、うっかり目を離した途端に、足の甲に火の玉が落ちた場合、どうすればいいでしょう?
カ:それ…滅茶苦茶具体例だなw
テ:いや…マスターの経験談らしいんだが…とりあえず、まずは火を消す事と、同時進行で火傷の箇所を冷やす事が、重要になります。一見、表面だけが焼けた様に見えても、冷却を怠った為に、組織がどんどん熱で焼けて…って事もある訳で、真っ先に、手元の飲料でもいいですから傷口にタオルかハンカチを介して濡らしながら、消火と冷却を行ってください。特に全身に火が回った時は、着衣は脱がさずに水をかけて、できるだけ早い段階で、プールや風呂場等の水の中へ入れて、表面の火照りを取ってください。この処置が早ければ早い程、後遺症が残らなくて済みます。全身火だるま状態でも、まずは消火と冷却が先。福知山でのケースでも、他の露天商…特に飲料系やかき氷を取扱っている方が機転を利かせて、傷病者の救護に当たっていれば、もう少し被害を抑える事ができた可能性があります。
カ:つまり、緊急時だからこその対応が、生死の境目になるって事だね。
テ:そうです。また、火傷を負うという事は、皮膚呼吸ができなくなる事を意味します。特に、全身火傷を負うという事は、それだけで命に関わるのです。まして、水分が急激に奪われる為、熱中症以上に脱水症状を起こします。話が逸れますが、原爆の犠牲者も、その殆どが爆風による全身火傷であり、犠牲者の殆どが近隣の河川に飛び込んで亡くなったのも、そういう生理現象によるモノなのです。
カ:え…てことは、被曝者で即死だったのは、放射性物質じゃなくって、熱によるモノなの?
テ:原爆に限らず、大都市での空襲で亡くなった人達は、殆どの場合、爆弾が発する急激且つ高温の爆風によるモノです。だから、防空壕で爆弾を避ける事ができても、その防空壕内が、夏コミのビックサイト状態だと、結果として、窒息と熱中症で…って事もあった訳です。
カ:そう考えると…火傷の事を考えれば、放射線被曝云々…て、言ってられなかったから、多くの医療関係者が、被災した広島や長崎で二次被爆したのは、いろんな意味で仕方なかったって事なのか。
テ:今となっては、そうなりますね。
(注:何度も言ってるが、オイラの知り合いには、そういう人がいる…)
カ:((((;゚宮゚)))ガクガクブルブル
テ:本題に話を戻しましょう。通常の火傷…ま、調理中に高温の油が飛んで…とか、手元を見ずに鍋を触ったりの程度ならともかく、冷却まで済んだ時点で、とりあえず医療機関に掛かりましょう。程度によっては、皮膚の移植やモイスト療法を行う場合もあります…が、あくまでそれは、程度が酷い場合であって、軽度の火傷なら、とりあえず、火照りさえ取れれば、勝手に治ります。とはいえ、薬品による火傷や落雷による電気熱傷等、特殊な場合は、迷わずに救急車を。それと、タバコの火を押し付けられたら、警察にも被害届を出しましょうw
カ:それは言えてる…特に子供が被害に遭いやすい“歩きタバコ”は、マジで“犯罪行為”だよ。そういう意識が無くても、自分の付けた火によって、子供の将来がメチャクチャにされた親御さんの気持ち…半端ないから。

テ:という訳で、前半部分は終了w 次は、アウトドアやドライブで注意したい“危険物取扱”に関する話…カイル、後はよろしく!!
カ:工エエェェ(´宮`ノ)ノェェエエ工 後半、完全に丸投げっすか?!
テ:そういう事は言わないw タマには真面目なネタもやってみなさい…という訳で、お相手はボク、マーティと、
カ:うわ、責任重大だな…カイルでした。