迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

“24時間テレビ”を叩く背景…

昨日放送された“24時間テレビ”に関して、昨今、様々な“黒い噂”が流れている。特によく言われているのが、出演タレントに対してギャラが支払われているという話…8年程前のアーカイブをご覧になられた方なら御存知かと思うが、コメント欄で、80年代に番組に参加した方の関係者から、その金額に関しては“交通費程度”という風に解説されてますが、この部分も、完全に“手弁当で”という事になれば、文句はないのか?答えは多分“NO"だろう。なぜなら、収益金やスポンサー企業からの広告料等を全額チャリティーを行ったとしても、それに似合う“経費”がある以上、ピンハネしてる事には変わりないからです。しかし、何かのアクションを起こすには、その為に必要な準備があり、そこに掛かる初期投資無しでは、何もできません。道具を使わなくても、技能を身につける為の経験値を得る為の学習や修業も、その一環ですし、手元にある資材のみでという事であっても、その資材を捻出する人自身が、その為に金銭等を消費してる訳ですから、決して“タダ”ではありません。なのに、何故、こういったやっかみネタが尽きないのか?その一端には、こういった慈善行為が“白々しい”と思える様になっているという、時代的な感覚の変化です。

念のために、“24時間テレビ”を放映するにあたって、簡単に必要な経費を、コミケで例えて考えてみましょう。

まず、会場となる場所…仮にインテックス大阪の1号館で朝9時から12時間(設営・撤収時間除く)借り切って行うとして仮定すると、基本料金(9:00〜17:00)がおよそ130万円、これに延長料金4時間分で、43,200円掛かります。これに、会場内での空調等の光熱費に、283,320円掛かります(詳しい事は、こちらの“主催者の方へ”をクリック)更に、ここに音響やパーテーション、催事用のテーブルや椅子、更には、案内表示等の資材一式のレンタル費用を、仮に100万円として計算します。この時点で軽く見積もっても、既に300万円掛かる事になります。更に、この12時間で消費する飲食費…一人あたり1,500円として割り出しても、作業スタッフ全員分となると、仮に50人として計算すれば、75,000円掛かる訳で、この分を“手弁当”という事で削減できても、ある意味“焼け石に水”ですw 更に、スタッフの交通費もバカになりません。全員が仮に、大阪市交通局エリア内に住んでいて、最寄の中ふ頭、またはコスモスクエアまでの料金が270円圏内だったとしましょう。往復でも一人、540円掛かる計算ですから、50人分全部で27,000円…ま、ヘソ曲がりなヤツがいて、バスの乗り継ぎだけで現場まで行けたとしても、往復で最低400円掛かります。当然、クルマで来るバカもいる訳ですから、そこんトコを踏まえて周辺の駐車場料金を考えると、最低でも平日1日最大で400円、イベント開催時や週末等では、600円以上がインテック周辺での“相場”です。場所によっては、バイク(50cc除く)が駐車できないトコもある為、必然的にバイク組は“涙目”ですw(ちなみに50ccバイクと自転車は、ATCや駅周辺に駐輪場があるため無問題。但し、有料が殆ど…)
ここまでの話は、わかりますよね?これ以外にも、会場での警備担当や、清掃員、万が一の為の救護要員等を加味すると、合計すれば最低でも500万円近くの費用がかかる事になります。
あくまでもこれは、会場となるトコでの話であって、テレビですから、番組制作上での経費を計上しておかないと、話は成り立ちません。普通に被災地をロケするにしても、そこへ行くまでの交通費、撮影スタッフの飲食費や宿泊費は、最低必要になります。まして、これが海外の場合、その渡航先の状況に応じた準備が必要ですから、この経費もバカになりません。まして、実績報告の為の情報を発信しようと思うと、その為の通信費や取材機材(特に記憶媒体)が必要になります。要するに、ここの部分が“ブラックボックス”なモンだから、必要以上に叩くのです。余計なロケやドラマ、身障者をダシにしたバラエティーを見せられるのが苦になっているのが、視聴者としての“本音”なのでしょう。故に、どんな良質なボランティア企画があったとしても、それを“24時間テレビ”を通じて発信しても信用してもらえないのは、様々な慈善活動系の募金に紛れて、詐欺紛いな行為が横行しているという報道が流れている事もそうですが、30年以上放送し続けて来たが故の“弊害”が、こんな風に出てる訳です。それに、NTV系列局の、ほぼ全員が“休日出勤”です。(一部の放送局は、業務の関係上、参加しない社員もいますが、あくまでも緊急時に備えた交代要員であったり、忌引や産休等で、参加が困難な人ぐらいです)そんな“社畜”に対して、番組の制作上“無給で奉仕しろ”と言い放つ様な“ホワイト企業”だと思います?然るべき給与を払う以上は、それに似合うだけの“営業”が必要な訳で、それ故にスポンサー企業が、自社のイメージアップも兼ねて、番組制作費として宣伝広告費を支払っている訳です。つまり、最低限度の費用を賄うにも、民放である以上は、スポンサー企業からの広告宣伝費が必要であり、スポンサーが番組時間枠を買い上げている以上は、その表示もそれ相応のモノになります。したがって、仮に来年から放送されなくなったとしても、それは番組の“役目”が終わっただけの話であって、スポンサー企業が継続してやっていこうと言えば、そのまま継承されるだけの話です。ただ…オイラが最近、この番組を見なくなった最大の原因が、7&Iホールディングではなく、イオンがTシャツ等のグッズ販売をやる様になったからであって、あれ以降、本当に番組の内容がスカスカになったと感じたからこその“抗議”を込めての視聴拒否ですw(番組の主旨に関しては、ともかく…)