迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

マーティの真面目にプライオリティー 2014年2月号(冬場でも起きる食中毒の話)

マーティ(以下テ):ども、マーティです。あ、はてなユーザーの皆様にとっては、ある意味、はじめまして…ですねw 毎月、最終月曜日に、健康や福祉、介護等に関する情報や知識を紹介するのが、この“まじプラ”の基本コンセプトです。通常はボク、マーティ一人で担当しますが、話題によっては他のメンバーも登場して、このコーナーを切盛りしています。今月の特集は、ここんトコ注目されている“冬場の食中毒”についての話題です。
マーグ(以下グ):ういーっす、マーグだぜ。今回は、オレも参加するぜ。
テ:んじゃ、マーグ、冬場の食中毒でよくあるのって言えば、何を思い出します?
グ:ニュースになっているのは、ノロウイルスによる食中毒だろ?大概の場合、加熱用の牡蠣を生で喰って感染するんだが…給食の弁当やパンから検出されるって事は、相当衛生管理が杜撰なんじゃねぇか?
テ:ええ…今回は、ノロウイルスに関する感染予防法と、万一、感染者の汚物(吐瀉物、下痢便等)を処理するにあたって、注意するべき点を、いくつかご紹介します。今回は国立感染症研究所の解説を参考に、説明していきます。
グ:広島市のホムペにも、こんな話題が掲載されてるんで、一読してみてくれ。
テ:まず、そもそもノロウイルスは、どんなウイルスかという事について、少し解説すると…
グ:牡蠣やアサリ等の二枚貝に寄生してるヤツで、基本、85℃以上で1分以上加熱すれば、ほぼ死滅するんだが、問題は、その後の事だよな。
テ:(ノ政`)アチャー そこ…ボクが解説しようと思ったんだけど。ま、話が進まなくなるんで、気にせずやりますが、根本的な事を言えば、魚介類…特に二枚貝の出荷処理を行っている漁業関係者や、魚介類専門の調理師が不顕性感染…要するに、自覚症状無しで感染しているケースがある為、当事者が知らないうちに“感染源”になっている可能性もあるのです。
グ:てことは、寿司職人や和食の料理人は、気付かないうちにノロウイルスに感染している可能性があるって事か?
テ:魚介類専門でレストランをやっているとか、洋食屋で冬季限定で牡蠣フライを出してるとか…飲食業全般だけでなく、食品会社…特に冷凍食品を加工してるトコの従業員も、二枚貝を扱う以上、感染を疑わないとおかしくなりますね。
グ:うげ…オレんトコでも取扱ってるから、マズいじゃん。
テ:もちろん、生食用として出荷されている牡蠣の場合、加工する際に無菌室の様な水槽に浸して、滅菌処理してから出荷される為、ノロウイルスが衣服や皮膚に付着する様な事は少ないですが、殻付きで、あるいは加熱用となっている牡蠣を調理する際に、付着する可能性は高いです。
グ:それじゃ…防護する注意点って、なんなんだ?
テ:ぶっちゃけ論で言えば、調理の際に使った衣服は、他の衣服と分けた上で、次亜塩酸ナトリウム(塩素系漂白剤)を水で200倍に薄めたモノに漬込んで、洗ってください。また、素手で調理を行うときは、必ず薬用石けんを使って、流水で手洗い(およそ30秒程)を、調理前と調理後に行ってください。更に、二枚貝…特にこの時期は牡蠣を使った場合、調理に使ったまな板や包丁は、必ず、熱湯消毒を施してください。もちろん、食器用塩素系消毒剤(哺乳瓶の殺菌・消毒に使う“ミルトン”等のアレ)の併用も有効です。
グ:しかし…もしも感染しちまったら、どうすりゃいいんだ?
テ:感染後、発症するまでに個人差はありますが、通常、数時間から、最長でも2日程度で発症し、下痢や嘔吐が2日程続きます。治療方法としても、現時点では特効薬が無い代わりに、脱水症状を防ぐ為に、スポドリ等の飲料水を、できるだけ大量に摂取する様、心掛けてください。ただ…吐き気で経口摂取が無理な場合、病院で生食(この場合は生理食塩水)点滴を受けてください。その際、吐き気止めや整腸剤を処方してもらいましょう。下痢が長引く場合、下痢止めも有効ですが、初期の段階では、体外にウイルスを排出する効果もある為、初期段階では用いない方が賢明です。また、無自覚でも、ノロウイルスが疑われる食中毒が身内で発症した場合、できるだけ早い段階で、病院か保健所で検査を受けてください。また、感染者の衣服を取扱う場合も、二次感染防止の為に、マスクと丈夫なゴム手袋の着用(眼鏡を掛けていない人は、できればゴーグルも)を行い、吐瀉物を拭き取ったタオルや雑巾は、ビニール袋に入れて廃棄してください。そして、床やデーブルは、吐瀉物を拭き取った後、必ず、塩素系消毒剤を使って、消毒を行ってください。
グ:つまり、飲食業を営む者であれば、毎日の作業着を洗濯するのは当然の事として、その際の消毒を徹底しろって事か。
テ:飲食店だけでなく、生鮮食品を取扱う、全ての関係者が気を付けるべき事です。当然ですが、冬場だけでなく、夏場でもそうなんですが、冷蔵庫や冷凍庫の過信は禁物です。
グ:それと同時に、いくら加熱してあるからって言っても、調理済みの食材を、いつまでも常温で放置するのは感心しねぇな。調理後にすぐ食べねぇのなら、粗熱が取れたトコで、耐熱容器等に移し替えて冷蔵庫へ入れるか、急速冷凍保存するのが望ましいんだぜ。レンジ調理の際に、そのまま温めれば、いくら調理後にノロウイルスが入っても、再加熱の際に無力化できるからな。
テ:予防の観点からいっても、石けんと流水による手洗いは、非常に重要な事です。が、間違っても、塩素系漂白剤や消毒剤で手を洗わないでください。却って手荒れを引き起こしたり、薬品火傷を負う事になります。また、高齢者や乳幼児は、健康な成人に比べて病原体に対する抵抗力がありません。感染リスクを減らす為にも、充分注意してください。
グ:他の疾患があるヤツも、ノロウイルス感染が引き金になって、症状が悪化する事があるからなぁ…院内感染を防ぐ為にも、病院で受診する際は、最低でもマスク着用なw

テ:という訳で、今月はここまでです。お付合いありがとうございました。お相手はボク、マーティと…
グ:みんなもインフルエンザとノロウイルスには注意しろよな。マーグでした…