迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

情報旅館天松楼 2014 六泊目w

ノブ(以下ノ):それにしても…図書館所蔵の“アンネの日記”を破いたり、サッカーの試合でヘイトスピーチな横断幕を掲げたり、人権侵害をこうも繰り返すんやろ?
オグりん(以下栗):んあ、人間だからじゃない?
ノ:そやけどなぁ…
栗:様々な動物の世界でも、人間でいうトコの“いじめ”や“生存権侵害”は、日常茶飯事だお。それに勝ち抜いた者だけが、一端の生存権を獲得できる世界だお。同じ仲間といえど、いつも慣れ合ってる訳じゃないだお。“異端”と見做した途端、急に態度を硬化して仲間はずれにしたり、同類のはずなのに攻撃対象になるのは、より善き血を、種族を残す為の試練だお。家畜であっても、それは同じ…ボクちんら競走馬とて、レース形態の変遷によって、最近では長距離血統が淘汰され、マイル路線に偏重した血統が一般的になってるだお。これと同じだお。
ノ:オグりんにそれを言われると、身も蓋もないなぁ…そやけど、それだけ、人間が“人間らしさ”を失ってるって事かいな?
栗:ボクちんに、それを問われても…
(ウィーン…)
ノ:おっと…ようおこし、天松楼へ。
チセ(以下チ):ノブさん、お久しぶり。
ミーナ(以下ミ):ご無沙汰してます…
栗:明日はホワイトデーだから、キャロットケーキと紅茶をサービスするだお。
ミ:あら、気が利いてるわね。
チ:そうかしら?むしろ、バレンタインデーに何も用意しなかったのに、なんか悪いわね…
ノ:そういや、二人とも女性だからアレやねんけど、こういう事も、ひとつの“差別”になるんかな?
チ:え、何の事?
栗:あのね、人権侵害の話をしてたんだお。ここんトコ、ヘイトスピーチヘイトクライムと受け止められる表現が増えてて、どうしてだろうと考えたんだお。
ミ:そうね…でも、それはあくまで“受け手側”がその行動に対し、どう感じたかによると思うわ。
チ:言えてるわね。身障者と言っても、先天的なハンデなら、それはその人にとっての“日常”であって、事故や病気が因でそうなった人にとっては、今までの“日常”が奪われた状態で…だけど、そうじゃない人にとっては、どちらも“身体的ハンデ”としてしか受け止められない。この“違い”が、頭ではわかってても、実際にどう向き合うべきかは、“その時”になるまで、わからないものね。
ミ:あたしもそうだけど…難病克服の為に治療に耐えている者と、ただそれを見てるだけの人では、その苦しみは全然違うわ。
ノ:せやろなぁ。いくら自分達は気を遣ってるつもりでも、相手の“希望通り”とは限らへんし、全く真逆の結果になる事もあるわいな。そやけど、だからと言って、それを恨みに思たら、それこそ“なにしてるんだか…”ってなるわな。
チ:そうなのよ。こっちが善かれと思った事が、まったく的外れな事だったとしても、それを責めたところで、何の意味もないわ。違ってて当たり前なのに、それを無理矢理統合したり、都合のいい解釈で相手を傷付ける事程、自分自身が惨めで仕方ないわ。
栗:…う〜ん、人間て、どうして物事を単純に考える事ができないんだお?どうして、もっと素直になれないんだお?
ミ:それは人間の“思考”が、あまりにも多岐にわたり過ぎるからかもしれないわね。
栗:ブヘ、なんで?
ミ:何で…って、そういわれても…
チ:結局は、“自分”と“他人”でしか判別できないし、そして“同じである事を望む”のに、“誰かとは違う”と認識を維持したいから、おかしくなるのよ。もっと言えば、“家族”といえども“他人”である事を忘れ、“親”だからと“子供”を抑え付けたり、“夫”だからと“妻”を蔑んだりするのは、単なる我侭でしかないわ。それをやっている限りは、いくら血縁関係上の“家族”であっても、その絆は無くなってて当たり前だわ。
ノ:ただ“相手を想う”というたかて、その想いが通じないと、どっちも不幸な事やな。