迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

エルハの真面目にプライオリティー 2014年4月号(乳癌患者の入浴着にご理解を)

エルハ(以下エ):こんにちは、エルハです。“あれ、このコーナーはマーティの枠じゃないの?”と思われた方も多いでしょうが、今回は私、エルハがお届けします。
チ:ご無沙汰、チセよ。ねぇ、エルハ…今回は何で、あたし達で進行する訳?
エ:今回は女性の方で、乳癌や心臓バイパス等の開胸手術を受けた人で、日帰り入浴を楽しみたい人に対しての情報なのよ。
チ:あ、なるほどw これは、殿方が説明しにくい話ですわね。
エ:そこで、私、エルハが担当するという形式で、夫が纏めてくれた資料を説明する事になった訳です。
チ:確かに、男性側から見れば、乳癌患者が胸にコンプレックスを抱えてると思われがちな話ですもんね。乳房がない事よりも、手術痕が目立つ事が、どれほど女性としてショックな事か…それに、一緒に入浴したくても、傷跡を見て躊躇う事で、相手を傷付けるかもしれませんしね。
エ:今回はブライトアイズさんの製品、“バスタイムカバー”の説明をします。
チ:んと…なにそれ?
エ:胸元の傷跡を他人に見せない様にする為の入浴着…との事です。
チ:つまり、お風呂に入る為の着衣って事でいいかしら?
エ:簡単に言えば、そういう事になりますね。ただ…それならばタオルでも良いのではと思われますが…
チ:あ〜、確かに、タオルを着用して入浴する事は、どこの入浴施設でも禁じられてたわね。でも、これとタオルでは、何が違うのかしら?
エ:水着に近い…と言えば、ちょっとは想像できるかしら?
チ:あ、水着はフィットネス系の入浴施設では着用してるわね。あと、海外のスパリゾートは、水着着用が基本だから、そういう風になってる訳ね。
エ:ちょっと違うかも…
チ:え、なんで?
エ:素材としては、撥水性がある生地でできているけど、水着の様に締めつけてる訳じゃないし、あくまで胸元の傷を隠すのがメインだもの。あと、入浴といえば、日本の場合、身体を洗うでしょ?だから、清潔に使えるモノでなければ、意味がないわよ。
チ:ははーん、石けんやシャンプーの泡切れが良い素材でできてるって事ね。
エ:そうなの。この“バスタイムカバー”は、そもそもは乳癌で乳房を摘出した女性が、気兼なく温泉を楽しみたいという事で開発されたモノなの。開発者自身が乳癌罹患者で、彼女自身も、相当辛い思いをしてたのよ。で、2006年に長野県が理解を示し、公共浴場施設での使用を認める旨の啓発ポスターを作ったの。そして、2011年に、厚労省国交省総務省からの通達で、全国の入浴施設での使用が認められたの。でもねぇ…一部の旅館や入浴施設では、未だに使用不可になってるのよね。
チ:あら、そうなの?
エ:言い分はごもっともなのだけど、バリアフリーの観点からいえば、それってどうなのって感じね。ちなみに、マスターがこないだ行ってきた“ひまわりの湯”ってトコでも、入浴着の着用はできるし、レンタルもできるって事になってたわよ。他にも、北海道の鶴雅グループの旅館・ホテルでも着用とレンタルができるって表明してるし、他にも愛知県や岐阜県三重県広島県、神戸市でも、入浴着の着用に理解して欲しい旨の掲示がなされてるわ。
チ:じゃ、それ以外のトコでは、施設に問合せすべきかしら?
エ:本来は、する必要もない事なのだけど…念のために確認を取った方が良いかも。特に、箱根や熱海等の、一部の温泉施設では、未だに着用を認めていないトコもあるの。
チ:じゃ、着用を認めてない様な施設だと、どうしたら良いの?
エ:利用しない事に越したことはないわ。でも、家族風呂等の貸切が可能なら、それを利用するのもアリね。だけど、あからさまに“女性軽視”な温泉施設なんて、利用客からして願い下げだわ。
チ:それもそうよねw

エ:今回は、女性のデリケートな話でしたので、私、エルハがお届けしました。次回からは、多分、夫がやってくれるとは思いますわ。それではまた…