迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

食の問題は、意識改革から。

中国の食品工場であった不正について、オイラは他人事ではない事を危惧している。てのも、オイラは3年前まで、某スーパーの“裏方”をやってた訳だが、内情を知ってる従業員が、自分トコの商品を買わない“理由”がわかりますよ。だって、アレ…日本でも“日常茶飯事”ですよ。繰り返します、日本のスーパーでも、ああいう“危機管理ゼロ”な取扱い、日常茶飯事です。
オイラの以前の職務は、精肉什器の洗浄と消毒、他に、出荷準備と仕分けをやってた訳だが、正直、店舗から返却される什器の数が少ないと、当然ながら事前に洗浄・消毒を行ったストックが出荷量に合わなくなる。で、煮沸洗浄・消毒済みの什器を補填するのは良いが、洗浄したてのそれは、とてもじゃないがパック済みの生肉を入れるのには危険過ぎる程高温な訳で、それを無理矢理使う訳だから、配送センター近隣ならともかく、遠方の店舗に到着する頃には、変質しててもおかしくない様な状態のもある訳です。そんなモノ、あなたは平気で食べられます?中には、本来は配送用として利用してる様なヤツですら、“洗浄済み”だからと言って、作業場内での生肉のストック用に使うバカもいるんです。冗談抜きで…(そういう人に限って、どういう訳か部署のトップだったりするから頭イタいのなんのってw)だからオイラ、現役時は系列店の精肉コーナーで、生肉は買いませんでした。今でも、生肉はできるだけ買わない様にしてます。以前の職場で、何度も什器消毒後は最低でも冷ましてから使えと何度も訴えましたが、当の“現場”の連中はガン無視でした…何故なら、配送時刻に追われてるからとか、今日中に予定数量を仕上げないと…という、言って見れば“消費者のせい”にする声が多かったからです。でも、オイラは消費者を思うのであれば、本気で“食の安全”を考えている企業であれば、品質管理を徹底する以上、洗浄済み什器に残った熱によって変質した肉を、誰が買う訳だと考えるべきだと、オイラは思う訳です。
ま、あそこまでヒドい管理ではない事は確かですが、絶対に“他人事”ではない事を、消費者も自覚して欲しいのです。特に、宣伝とかで“特価市”と銘打ってセールをやる時でも、店舗も大変ですが、それ以上に配送センターでは、その店舗での“予測注文”を手早く捌く為に、結構無茶な事をやってる訳です。加工食品でも、“常温”保存が利くからと言って“炎天下”に放置された醤油とか、クッション代わりに上白糖を下に置いて、上からガラス瓶入りの酢を乗せた台車とか、嵩があるからといってポテチの入った段ボールが防虫剤の上に乗ってたり…マジで、“忙しい”を理由にドサクサ紛れに、あり得ない様な商品管理をやる事は、日本の流通業でもあり得るんです。その度に、オイラも現場で“それマズいんじゃね?”って注意しまくったんですが、契約運送会社のドライバーによっては、そんな事お構いナシな人もいました。冗談抜きで言いますが、彼等もまた“プロ”のドライバーであるが故に、こっちの言い分を聞かないんですよ…トラックのバランスを考えて積むから。彼等にしてみれば、品質管理よりも“交通安全”が優先なので、どうしてもそうなる事が多いんです。
農家に嫁いでからは、もっと酷いですよ…なんせ貧乏を理由に賞味期限ギリギリの“見切り品”ばっか買ってきて、それを使いきらずに腐らせてますからw ただ…農家の場合、生鮮食品に限れば、田畑の近くにあるコンポストに捨てれば肥料になるんで万事解決する訳ですが、ぶっちゃけ、菓子や調味料等が“期限切れ”のまま、何故か野菜室で“化石”になってますw(こないだ、5年以上も放置してあった喰い掛けの今川焼を処分した時は、マジで阿鼻叫喚でした…)メインで作付けしてるトマトでも、商品として出荷できる“一等品”はごく僅かで、殆どが市場に出回らない“二等品”ばっかなんで、大概のヤツは軒先で量り売りする訳ですが、それでも売れ残ると、ドコからともなくコバエが集って、厄介な事になる訳で、そうなると、折角の完熟でも“廃棄処分”として、コンポスト行きになりますw(コレで作った肥料で他の作付けすると、成育が早い&良品になりやすいのなんのって…w)こんなのでも、食品として加工して市場に出回れば、何も知らない消費者は食べる訳です。その農作物が“有機無農薬”で栽培されたモノであっても、その“肥料”自身が、まさか農薬まみれの野菜屑や、薬品漬けになった加工肉から作ったとなれば…どう思います?
ここからが重要。ここまで徹底した品質管理と、商品としての安全性、利便性を考えた上で、それでも“価格が…”って言えますか?つまり、100均でも良質なモノはありますが、こと、食品に関して言わせれば、あまりにも価格設定が“おかしい”から、こういう事になるのです。どんなモノにもそれ相応の価値があり、それ故の値段設定である事を踏まえ、選ぶ事にこそ、第一次産業(農家・漁業関係者)に携わる者の地位向上につながるのです。同じ事を言えば、加工を行う第二次産業(食品メーカー)、販売を行う第三次産業(小売業)もまた然りで、これらをトータルで行う“六次産業”は、言って見れば、個人で全てを行うには、それ相応の負担が掛かる故に、直売場での価格が“割高”になるのは当たり前なのです。加工せずにそのまま売ればラクですが、故に儲からない…加工するにはそれに似合うだけの設備投資が必要であり、それができないとなれば、メーカーとの契約をする事が手っ取り早い。しかし…そのメーカーがエエ加減だと、自分トコの作物が二束三文扱いになりかねないとなれば、その“自衛策”を講じないといけない…今までの“食の安全”を考えた時、如何に消費者と生産者、そして販売店との“信頼関係”が危ういモノなのか、そこを訴えた人は少数派です。(まして、原発事故以降の“福島不信”は、失礼にも程がある!!)どんなに生産者が、あるいは企業が“情報公開”を行っても、それを信じられないのであれば、消費者自身が自作するしかない訳であり、また、従業員が“問題意識”を持たない限り、こういった不正は繰り返される訳です。あくまで、消費者としての“自分”だったら、こんな“取扱い”をした“商品”を利用するか?その自問自答をやってこそ、初めて危機意識が根付く訳であり、それができずに、単に“作業だから”と割り切る様では、安心して食べる事はできません。食品以外の、他の製品でも同じです。
話が逸脱するが、“動物実験はやるべきではない”と訴えるのであれば、大いに“人体実験”を推奨しましょうw 動物愛護も行き過ぎれば、殺人も厭わなくなりますからw 人権を優先にするのであれば、人間以外の生物を使った実験は止む負えない話です。事実、様々な新薬開発の裏では、病院を使った“臨床試験”という名の“人体実験“が繰り返されています。(そのデータの積み重ねが、新たな治療法の開発や、安全なクスリの配合等に生かされる訳で…)食品でも、また然りで、新商品を開発するにあたって、糖尿病や高脂血症になる事も厭わず、味覚テストと称した担当社員達の試食会が何度も行われ、そこでやっと製品として認められて市場に出回るのです。(オイラもそこに参加して、製品化する前の“プロトタイプ”をどんだけ喰ったやらw)自分が関わる事によって、様々な“理不尽”と付合い事になる訳だけど、それらは全て、後々の“消費者”に対する信用を得る為の通過儀礼であり、尊い“犠牲”なのです。自分は与り知らずとしらばっくれるなら、今オイラが言った事、全部受け止めた上で、自分で用意してください。もちろん、自己防衛や健康管理も…何もかもです。社会とは、自分ではどうする事もできない様な事を、それができる人に支えてもらう事で、なんとか成り立ってるのです。それを“否定”した時点で、それは他者に文句を付ける資格等ありません。自分があらゆる事に意識し、それらに“支えられて”今の自分があると自覚して、初めて文句が言えるのです。

教訓:如何なる“問題”も、全て“自分”と直結する事で、その理不尽さを正す事ができる。単純に物事を騒ぎ立てるのは、無知をひけらかすのと同義である。