迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

Shin's Barへようこそ 2014 六杯目

シン(以下シ):早朝のゲリラ豪雨で、名古屋市営地下鉄が、始発から一部運休になってましたね。
カイル(以下カ):東山線名古屋駅構内に、近くの工事現場に溜まった雨水が排気ダクトを通じて流れ込み、改札やホームが浸水した…との事で、結局、復旧までにおよそ10時間近く掛かりました。その間、バス等の代替輸送が行われましたが、場所が場所だけに、14万人に影響が出たとの事です。
シ:今回の場合は、様々な要因が重なった事で起きた災害ですが、同じ様なケースは、地下鉄を有する、他の都市部でも起きかねない状況です。些細な事から大惨事になる可能性は、今後も出てくるかと思いますが、日頃から有事の対策を怠らない様、注意を払うしか防ぎ様がありませんね。
カ:特に地下鉄の場合、第三条軌道方式が殆どだから、電気を供給してるサードレールが通電してる状態だったら、利用者はひとたまりも無いっす。水没したのが始発前で、しかも自販機等は漏電遮断機が機能してたおかげで事なきを得てるけど、昼間に豪雨でそうなったら…
シ:確かに、ぞっとする光景になるかと…
(カランコロン…)
おっと…ようこそ、Shin's Barへ。
マーグ(以下グ):ういーっす。
ヒデボー(以下ヒ):こんばんは…
シ:なんだ、いつもの人達ですか…(;´審`)=3
グ:(ノ厳`)アチャー そういう挨拶するか、普通…
カ:で、今日はなににしましょうか?
ヒ:う〜ん…今日はシャンディガフで。
グ:オレ、ギネスのスタウトとエビスのハーフ&ハーフ。
カ:また、そういう異種格闘技な組み合わせを…
グ:何言ってんだよw 製法やメーカーのこだわりが違っても、ビールはビールだぜ。ギネススタウトは黒ビールの中でも、クリーミーな泡立ちが特徴で、エビスはいわゆる日本の“プレミアムビール”の先駆け的な存在。贅沢な組み合わせでも、単品だけだと好みが分かれるからな。
ヒ:そういえば、今日は偶然にもビールを使ったカクテルを注文してるけど、日本人て、何かに付けて“とりあえずビール”っすよね?
シ:ビールが一般的に飲まれる様になったのは、戦後の高度成長期以降で、それ以前は、飲食店で供される事はあっても、一般家庭向けでの販売は、殆どやってませんからね。
カ:そういや、昔のビール工場は、国鉄沿線に作る事が“お約束”的なトコがあったよね。
ヒ:でたでた…無理矢理鉄道トリビアへ話を持って行こうとする悪癖w
カ:だって今回、一回も鉄分話が無かったモン。
シ:はいはい…
グ:これも、モータリゼーションが普及する以前の物流事情が影響してんだよな。
カ:そうそう。だから、関西だと東海道本線沿いに、ほぼ全てのビール会社の工場があって、更に貨物用の引き込み線が存在してたんだよね。今でもその名残は、アサヒビール吹田工場や、サッポロビール茨木工場の傍を通過する時に見る事ができるんだよ。
シ:JR尼崎駅周辺も、元々はキリンビールの工場があった場所で、その跡地の再開発で、ショッピングモールとホテル、更にはマンションが一体となった複合商業施設ができたんですよ。
ヒ:あ、鉄道のネタで聴きたい事があったんだけど…
カ:ん?なに。
ヒ:北陸新幹線とか、秋田新幹線等の車両って、どうやって運搬してるのかな?テレビとかでは特殊なトレーラーを使って運搬するケースが殆どだけど…
カ:そこは、新幹線五社の工場がどこにあるかと、線路が繋がってるかどうかによって違ってくるから、一概には言えないよ。
グ:ちょっと待て、“新幹線五社”ってなんだ?
カ:え…そこから解説?
グ:あのなぁ…
シ:要するに、新幹線の車体を作ってる車両メーカーが、5社あるって事でいいのかな?
カ:そうそう…西から順に言えば、川崎重工、近畿車両、日本車輌、総合車両…旧来の東急車両とJR東日本の子会社が吸収合併してこっちに移管された訳だけど、これと日立製作所。この5社が共同で新幹線の車両の開発と製造を行ってる訳。鉄道車両を制作してる会社は他にもあるけど、日本の一般的な鉄道車両は、このいずれかの車両メーカーが製造したモノが殆どと言って良いんだ。
グ:するってぇと、この五社以外の車体を採用してる鉄道会社の方が稀って事か。
カ:寧ろ、鉄道会社の子会社として存在してる方が稀。近畿車両は名前の通り、近鉄の子会社だし、総合車両は昔は東急、現在はJR東日本の子会社だからね。
ヒ:なにげに聞き流してたけど…日立って、鉄道車両作ってるの?!?!
カ:ちなみに、電気機関車の一部は、東芝製だったりしますよw 府中工場に、機関車を作る部門があって、そこで製造して、試運転したあとで直接、貨物の線路を走ってそれぞれの貨物駅に配備される事もあるんですよ。
グ:そういや、一般的な電車のマスコン…ってヤツ?あれ、日立のロゴが入ってるのを見た事がある様な…
カ:ご名答w 鉄道関連機器の殆どは、日立や東芝が作ったモノが使われてて、券売機や改札機に関してはオムロン社製が一般的。
シ:オムロンって、京都に本社がある会社…そういえば、任天堂も京都の会社ですねw
ヒ:同じく京都と言えば、京セラとワコールもそうだったんじゃなかったっけ?
グ:いきなり話がそっちに脱線するかw
カ:話を元に戻して…新幹線の車両を運搬する時、大まかに分けると陸路と海路があって、トレーラーと運搬船はセットで考えた方がわかりやすいかと…山形・秋田新幹線の車両の場合、在来線の区間を走る“ミニ新幹線”という規格だから、貨物牽引扱いで運ぶ事も可能なんだ…だから、川重や日立等の工場で作られた車両は、実際の台車と違って、在来線用の仮台車を付けて貨物用の電気機関車で牽引して、それぞれの基地まで運ばれる事になってる訳。逆に言えば、九州新幹線用の800系や北陸新幹線用のE7&W7系車両は、フル規格だからこの方法では輸送できない…だから、トレーラーで一両ずつ運ぶしか無いって訳。でも、まとまった数を運ぶなら、一度船に積み込んで、基地がある場所の最寄港まで運んで、そこから陸路で搬入…となる。
ヒ:でも、確か近畿車両って東大阪に工場があって、そこから運び出すのって…
カ:近鉄主要路線の軌道幅は、新幹線と同じ1435mm。つまり、標準軌用の車両を作るノウハウは、他の4社に比べて非常に高いから“新幹線五社”の一員として存在するって考えてもいいんだ。
シ:南大阪線吉野線等の狭軌(1067mm)や内部八王子線特殊狭軌(762mm)もありますから、殆どの車両を制作できる強みは、他社に無い話ですね。
カ:あ…そこ来年から、近鉄じゃなくなるから。