迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

マーティの真面目にプライオリティー 2014年11月号(STOP!! 二次感染…安全に医療機関を利用するための心構え)

マーティ(以下テ):ども、マーティです…どうも最近、マスターがこっちの方の更新をサボり気味の様ですが、ま…稲刈りや軟弱葉物野菜の作付けに追われてましたからねぇ。ある意味、仕方がなかったのかと思いますけど。
オグリン(以下栗):ブルヒーン、だって、今年の秋G1予想、ちっともやらせてくれないモン。ご主人様、忙しいのはわかるけど、やるべき事はちゃんとやってだお!!
テ:…なんか、やりにくい相手だなぁw
栗:ブル…なんで?
テ:あのねぇ…今月の特集は、ここんトコ世界で猛威を振るっているエボラ出血熱等の感染症に関する話なんだけど…
栗:ブヒン、馬インフルエンザとか、伝貧(遺伝性貧血症)とかも含まれる?
テ:いや、人間様の話なんだけど…ま、ある意味愛玩動物経由で感染・発症する病気(鳥インフルエンザ狂犬病など)もあるから、無下に扱ってはいけないですねw
栗:あ、そっち系の話だおね。
テ:今、西アフリカ諸国を中心に、致死率が高い感染症エボラ出血熱の感染事例が世界中に広がっています。国際機関でも、この問題は深刻な影を落としています。特にアメリカでは、ギニアから帰国した男性が感染の可能性が疑われたにも関わらず、発症するまで隔離すらできなかった事によりパニック状態になってます。
栗:しかも、ニューヨークでは、エボラ熱の最前線にいた医師が帰国後、感染を知らずに街中を歩きまわった事で、パニックが起きてるみたいだお。
テ:それゆえに、ナイジェリアでは、エボラを蔓延させているのは、医療従事者だということで、全く関係ない医師が、反政府派の武装組織に射殺されるという、誤解や偏見からの痛ましい事態が起きているとの事です。
栗:ん、でも…お医者さんがなんで、そんな危険な病気を蔓延させる原因になるのだお?
テ:諺に“医者の不摂生”というのがあるけど、最前線の現場にいる医師や看護士は、どんなに感染症対策を講じてたとしても、受診に訪れた患者を相手するのに気が取られ、自分自身の健康管理を疎かにする事が多い…というのが要因の一つかもしれないね。
栗:んじゃ、件の武装集団がやったことって、あながち間違ってないってこと?
テ:衛生管理の概念が不徹底な地域だと、ある意味、自分自身の身を守るために、本末転倒な事であったとしても、仕方ないトコがあるとしか言えないね。もちろん、途方もない偏見と誤解である事は確かだけど…現に、医療従事者が患者と接触してた事を忘れ、吐瀉物や体液等が付いた防護服や手袋などを素手で触ってた事によって、二次感染を引き起こすケースが後を絶たないですから…
栗:疲労困憊で、そういう危機意識が低下してるから?
テ:ありえますね…しかも、感染リスクが世界規模になりつつある事を考えれば、諸外国の医療従事者がボランティアで現地に行きたくても、感染のリスクを考えて躊躇しかねないのは、無理もないような気がしますね。
栗:それじゃ、ますますヤバいだお!!
テ:だからこそ、これ以上の感染症被害の拡大を防ぐためには、自分自身での防疫対策を講じる必要性があるのです。
栗:例えば?
テ:一番手っ取り早いのは、病院に行く時は、院内感染防止を考慮して、常にマスクをする事です。
栗:メンコ着けるの?
テ:そうじゃなくって、口と鼻…唾液や鼻水がくしゃみや咳で飛び散らない様に、あるいは、ほかの患者からの飛沫を避けるために、サージカルマスクを使って、口や鼻を保護する事です。
栗:んと…口や鼻から出る汁を被らなければ、大概はイケるってこと?
テ:“汁”って…w ま、言わんとする事はわかるけど、要は風邪(感冒)の時と同じで、感染症のほとんどが飛沫感染…つまり、よだれや鼻水、血液、汗などの排泄物や体液が、くしゃみや咳、あるいは会話の最中に飛び散る事で、傷口や粘膜が空気に触れている場所(鼻孔や口の中など)に付着して、そこから体内にウイルスが侵入して感染する…というケースです。同じように、食品衛生の観点からも、サルモネラ菌ノロウイルスの感染拡大を避ける為にも、飲食業…特にケータリングや給食を取り扱っている所では、調理中のマスクと使い捨てのビニール手袋の着用が奨励されています。とはいえ、流石に個人経営の店舗では、そこまでの事ができませんから、調理器具の煮沸消毒や薬品消毒が関の山…ってトコがありますが。
栗:ボクちんらでも、勝手にニンジンやリンゴを貰っちゃダメって言われるだお。だって、牧場の厩務員さん達に健康管理をやってもらってるからだお。ボクちんでも、ヘンな感染症にかかっちゃうと、ほかの仲間にも影響が出るだお。
テ:以前、マスターの方で解説されたかと思いますが、家畜の衛生管理に関する法律に基づき、生産牧場や競馬関係施設の厩舍エリアは、一般の入場を厳しく制限されています。これは、家畜の伝染病予防の一環で、不特定多数の人間の出入りを制限することで、家畜伝染病の蔓延を水際で防ごうという取り組みだからです。また、外部に伝染病を撒き散らさないようにする為に、罹患家畜がいた地域での家畜移動の制限や処分、入退場時の消毒が義務付けられるのです。
栗:その他に注意すべきことって、どんなことがあるだお?
テ:衣服は、病院から戻ったら必ず洗濯をする事。上着類とかは難しいかと思いますが、できるだけシャツや下着類は、漂白剤や殺菌・抗菌剤入り洗剤で洗う事をオススメします。また、できるだけ家族間感染を防ぐためにも、罹患者と家族の衣類を分けておく事も重要になります。
栗:なんでだお?
テ:飛沫感染といっても、何も直接体液や排泄物に触れるだけとは限りません。衣類に染み込んだ汗や皮脂からも、感染するリスクがあると考えていいでしょう。だから、できるだけ原因菌をほかの衣類に付着させない観点から、別々に洗う事が必要になるのです。
栗:なるほど…
テ:また、ペット(愛玩動物)用品と、人間用の衣類は一緒にしないこと…これも、感染症予防の観点から、面倒くさい事とは思いますが、できるだけこれも別々に取り扱う方が無難です。
栗:んと…猫アレルギーの人が、猫用に使ったタオルと一緒にほかの衣類と洗えば、アレルギーが悪化するのと一緒だおね?
テ:(ノ政`;)アチャー ちょっと意味合いが…
栗:ブヒン?
テ:ともかく、医療機関をより安全に、みんなが安心して受診できるようにするには、病院内でのマスク着用と、帰宅後のうがいや手洗い、そして入浴(シャワーでもいいです)で、できるだけ早く皮膚に付着した他者からの飛沫体液類を洗い流す事、できるだけこまめに洗濯をする事、あと…できれば早いうちに、インフルエンザの予防接種を行ってください。また、特定感染症発祥地域(今回の場合はエボラ出血熱発祥地域が対象)からの帰還(帰国)された場合、たとえ症状が出てなくても、最低一週間程度は医療機関や保健所などに連絡を入れた上、不急・不要な外出を控えてください。それと、発病前からの隔離は人権侵害と訴えるヒマがあるなら、自分のやった行為によって、周囲に感染を拡大させた責任、とってください。自分のわがままによって被害を拡大させるよりも、水際で封じ込める事で、多くの人々を救えるのです。
栗:要するに、どんな感染症でも、一度発症させると、厄介な事になるってことだおね。
テ:それと、誤解がない様に言っておきますが、本当にちょっとした体調の異変を感じたら、たとえ医療費がかかるからと診療を拒否するよりも、早めに医療機関へ行って、診療を受けてください。その時…いくら医師を信用できないからと言って、嘘はつかないで…ほかの患者さんや医療従事者の命を守るためにも、正直な事を言ってください。軽率な虚偽を行った事で、甚大な院内感染が起きれば、どうする事もできません。
栗:みんなが安心して、お医者さんに診てもらえるように、できるだけみんなで協力してほしいだお。