迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

深夜食堂“Flat River"2015 二皿目

マーグ(以下グ):エラく懐かしい楽曲がラジオから流れてっけど、誰の趣味だよw ま、おそらく世代からして、マスターと同世代か、それより少し上…ってトコだな。まぁ…楽曲リストが表示されるのが、radikoってサービスのいいトコだな。それにしても、こういう楽曲が“懐メロ”になっちまうってのは、随分と時代が変わったんだな…
(ガラガラ…)
っと、いらっしゃい。
ジャスティ(以下ジ):あの…ここでは食べたいモノを頼めば、作ってくれるってマーティさんが…
グ:なに、初めてか?
ジ:ええ…なにぶん、勝手がわからなくて。
カイル(以下カ):そういや、ジャスティはマーグの料理は初見だったね。
グ:あ、なるほどね。で、カイルは案内役ってことか。
カ:ボクだって、今日はガッツリ系を食べたいから来たんですw
グ:ワリぃワリぃ…んじゃ、今日はマスターが作ったほうれん草ペーストで作る、“クリーンポタージュパスタ”はどうだ?
ジ:なんです、それ?
カ:あ、コレの事ですね。名義上“別人”扱いですが、これ、マスターのレシピです。
グ:ちなみに、今が旬と言っていいほうれん草は、できれば露地モノを使って欲しいね。見た目はブサくて、軸や葉が分厚いから敬遠されがちで、市場にもなかなか出回らないんだが、いわゆる“ちぢれほうれん草”とかってのは、冬場の霜で傷んだ部分を補修しようとして糖分や栄養が集中した結果、コブ状の歪みができたヤツなんだぜ。こういうのは、生ではアクが強すぎて食べられないが、火を通せば、ガッツリ甘くて旨いんだぜ。特に、鶏肉や牛乳との相性がいいから、パスタソースに活用するなら、ペースト状にした方がいいんだぜ。ま、和風仕立てにするなら、普通に鶏肉と合わせて炒めればいいが、スープパスタにするなら、一旦ペースト状にした方が、使い勝手がいいんだぜ。
ジ:じゃ、そのオススメで…
カ:ボクはそこにチーズ追加で。
グ:へいへい…
カ:ところで、ジャスティはパスタ料理の中で、どんなのが好み?
ジ:え?そうだな…ミートソースかナポリタン…かな?ほら、僕らの世代って、そんなにメニューがなかったじゃん。聞くけど、カイルはどうなの?
カ:ボクも正直、トマトケチャップで味付けしたようなスパゲッティしか思い浮かばなかったよ、正直w
ジ:ああ、やっぱりw
グ:様々なアレンジが供される様になったのは、1980年代以降だからな。それまで、日本人が知ってるパスタってのは、管状になってるマカロニと、麺としてのスパゲティぐらいで、ラザニアだのニョッキだの言われても、イマイチわからなかったからなぁ。それに、イタリア料理といっても、パスタとピッツァはあくまで“軽食”の類で、本格コース料理には、通常は入ってないらしいんだよな。だから、日本人か知ってるヤツってのは、あくまで大衆食堂レベルのモノであって、もっと言えば、アメリカでの流行を経てからのヤツだから、結構間違った部分が多いんだぜ。
ジ:特に?
グ:いわゆる“マカロニサラダ”ってのも、野菜と一緒にマヨネーズで和えている時点で、本来の使われ方から外れた感覚なんだぜ。だが、日本人は、何気にああいう食感が好きだからなぁ。それに、たらこスパってのも、日本人好みの料理だ。ただ、これに関して言えば、イタリアにも類似の食材があるから、一概に“邪道”とは言えない。ま、日本の食文化は、様々な要素を取り入れた上で、さらにカスタマイズするからなぁ。だからこそ、途方もないうレシピがあるんだぜ。
カ:例えば、名古屋の件の喫茶店
グ:…言わずもがな…だなw ホイ、グリーンポタージュパスタ、できたぜ。
ジ:げ、見た目以上に緑色が濃いんですけど…
グ:同じ様なメニューで、ジェノヴェーゼってのがあるんだが、アレはシソ科のバジルとナッツ類で作ったオイルソース。オレが作ったのは、ほうれんそうのピューレをコンソメスープと牛乳で割って、クリームと塩胡椒で味を整えたスープ。一般家庭でやる時は、市販のカップスープでジャガイモのポタージュを使えば、スープそのものにトロ味も付くし、余分な味付けをしなくても十分喰えるぜ。