迷馬の隠れ家 はてな本館

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コミケのマナーレスがニュースになるほど“平和”な日本w

夏コミと呼ばれる同人誌即売会東京ビッグサイトで、今日まで開催されていた訳だが、このイベントそのものは、晴海埠頭の会場で行われてから、今年で40年という…そういや、30年前の日航機墜落事故の犠牲者の中には、このコミケに参加し、戦利品を手にしたまま亡くなってる人もいる訳で、そういう意味では悲喜交々なイベントになったのはいうまでもない。
で、毎回問題になっている事として、開催前日からの徹夜組が後を絶たないどころか、年々増えているという情報がある。まぁ…徹夜してまでも欲しいモノがあるという心理は理解できるのだが、どんなイベントでも、当日券で入場するために徹夜するバカがいる以上、こればっかは、どうする事もできないトコであると同時に、かといって前売り以外の入場を制限すると、思った以上に人が来ないという事態になる事も目に見えている。まして、一部サークルで、関係者入場券をネットオークションに出品し、それがバレて“出店禁止”処分になったトコがあるんで、悪どい“金銭稼ぎ”をしようとするバカがいる訳で、前売り入場券があると言っても、それで規制をかけられる訳ではないのだが…問題なのは、こういった“モラルレス”によって、せっかく自主的に、しかも合法的に楽しんでいる同人文化が破壊される事である。もう一度言うが、今、コミケに関わる問題で危惧すべきは、TPPによって発生すると思われる二次創作に関する規制ではなく、イベント周辺でのモラルレス行為による法規制である。
国会前や原発周辺等でのデモや抗議活動に対し、警察が道路や公園に規制線を張る理由は、他の利用者に影響が出ないようにする事であって、表現の自由の侵害でも、言論規制でもない。ぶっちゃけ、抗議活動に関しては憲法でも保証されている“権利”と言えど、それによって、他の人に対して迷惑をかけた場合、それは刑法や各自治体の条例に引っかかる事になる。つまり、これも憲法で保証する“生存権”の侵害に抵触する事を意味してるからである。もっと言えば、抗議活動に必要な手続きを所轄警察署や公園などの管理者に対して申請し、その制限時間・範囲内での活動であれば、たとえどんなに騒ごうと、それは許可を下した者の責任の下での行動であって、近隣住民とて理解できる範囲とみなされる。しかし、申請が却下され、その理由に住民の生活を著しく脅かされるとみなされた場合、たとえ真っ当な抗議であったとしても、各自治体が定める迷惑防止条例や、刑法における不法占拠などの理由で逮捕状が出てもおかしくない事を意味する。コミケとて、最初のうちはそういう奇異の目で見られる危険性があったからこそ、参加者全員…サークル出店者から同人誌を求めるマニアまで全員が、それこそ独自のルールを作成し、運営してきたからこそ、施設の管理を行っている東京都からもビックサイトの利用に関して文句を言わないだけであり、そういった“歴史”も知らずに、単にマスメディアが面白おかしく取り上げている部分だけで参加している人の“問題行動”が目立つから、叩かれるのである。
コミケに限らず、大型イベント開催時や人気商品の発売日には、誰よりも早く手に入れたいがために、あるいは自由席であるがゆえに、少しでもいいポジションを確保しようと徹夜を敢行する人達がいる。当然、純粋にイベントを楽しむために徹夜をする人もいる訳だが、問題になっているのは、徹夜そのものが既に“目的”になっちゃっている人や、いわゆる“転売厨”という連中の存在である。前者に関して言えば、要は順番待ちしている人相手にちょっかいを掛ける人なのだが、いろんな意味で法律違反を犯している者同士ゆえに、双方ともに警察に訴えることが“できない”事を笠に着ているフシがある。つまり、主催者からの禁止行為として言われてても、それじゃお目当ての品を手に入れられないという心理から徹夜してる訳で、その心の隙を突いて、良からぬ事をやったとしても訴えられる事はないとナメた態度で犯罪を起こしてる訳である。で、後者の場合は、とにかく限定品に目がない人達相手に“商売”するために、大量購入を行った挙句、ネットオークションや通販で高値で売りつけようとする訳である。ぶっちゃけ論でいえば、目の前の“お宝”よりも、生活や他の仕入れを行うための“軍資金”を稼ぐのが主な目的であり、転売先も、海外でそういうグッズを取り扱うトコや、個人的な取引に使うのである。確かに、マニアやファンにとって“お宝”でも、ジャンルが違えば、ただの“ゴミクズ”である。だが、そういうニッチな需要を満たすには、都会ならいざ知らず、僻地な田舎に住む者にとっては、こういう“転売厨”の存在は貴重だったりする。(そもそも、会場まで行くだけの資金がない&交通手段がない人は、毎年どれだけ悶々としてるやらw)
しかし…それを理由に近隣に迷惑をかけて良い道理はないのであり、同じ理屈は、抗議集会を繰り返す連中も然り。言い方を変えれば、自分自身のせいで、せっかくのムーブメントをブチ壊している自覚がないから、同じ過ちが繰り返されるのである。近所での祭り屋台が減ったり、成人式などの公的イベントが廃止になる背景も、結局は参加者・利用者自身のモラルが問題であって、屋台の店主が暴力団関係者だからという理由は、寧ろこじつけもいいトコであり、地域の衰退が激しいのも、結局はごく一部のモラルレスなアホのせいで規制を掛けざる得なくなった現地住民の“苦渋の選択”なのである。ま、集団生活やってると、必ずそういったモラルレスが問題行動を起こすのは常であり、それに対してどう接するかで結果は変わるのだが…