迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

Kail"s Bar “グランシャリオ” 第三夜


カイル(以下カ):♪〜な〜んな〜ん南海電車、みーなみのー海を走ってくw 短い歌詞の中に、南海本線高野線の名所案内をやってるのがいいねw あ、そういや今年は高野山が開創1200年という節目だっけ。外国人観光客…特に欧州からの来訪者にとって、かなり“ワンダーランド”な状態らしいね。ま、日本人とて向こうのキリスト教イスラム教の寺院を巡ると、そういう感覚になるから無理ないかw
(カランコロン…)
おっと…ようこそ、グランシャリオへ。
ヒデボー(以下ヒ):あ、今年は鉄道バーか…メインテーブルにはジオラマが仕込んであるんだ。
カ:一応、東京の街並みを再現したつもりなんだけど、走ってるNゲージが関西私鉄の車両ばっかなのが…
マーティ(以下テ):おや…何故に都電荒川線阪堺161形(旧・南海色)と501形(都電バージョン)のBトレインショーティーを走らせるかなぁw 501形は都電とのコラボ企画でカラーリング的には合ってるけど、161形をそのまま走らせるかw
カ:マーティさん、変なトコに食いつきますねぇ…
テ:そりゃそうさ…どっちも思い出ある路線だからね。
ヒ:あ、そうか…マーティ先輩は阿倍野界隈の出身で、阪堺線の沿線住民だったんですよね?
テ:正確には“上町線”な。当然だけど、大学通うのに都電も使ってたしね、そういう意味では、馴染みがあるんだよ…けどね、やっぱり雰囲気が違うよ。特に161形は、現存する最古の阪堺の車両にして、最後にデビューした車両が、すでに車歴80年以上という“走る骨董品”だからね。
カ:確か、関西で現役で現存する、川崎車両…現在の川重車両社製の車両で、同形種の一部は、現在の近畿車輛である田中車輛と、日立造船の前身に当たる大阪鉄工所で、合計15両製造された車輛。で、今でも4両(いずれも川重製)が現役で、主にイベント貸し出しで使われるほか、これからの時期に合わせて定期運行に就く事もある…というトンデモ電車ですが、1両あたり90人詰め込める輸送力と、内部が木造でレトロ調なのが人気で、車両鉄的には魅力たっぷりな車両の一つですね。
テ:別の意味で、新型車両を導入する資金がなくて、泣く泣くコレを使ってる…という部分も否めないけど、いまだに現役で使えるというのは、相当メンテナンスとかをキチンとやってるからこそできるんじゃないかな。この車両が住吉鳥居前停留所付近を通過する時の姿は、なんとも言えない、ノスタルチックな雰囲気になるんだよなぁ…ちょうど、国道26号線から東に、住吉公園内をまっすぐ伸びる参道があって、南海本線住吉大社駅のガードを抜けて見える風景は、昭和の古き良き時代が取り残されたような風情があるんだよねぇ。
ヒ:でもその風景、来年1月末で消える部分が出るみたい…
カ:え…どういう事?
ヒ:いやね、さっき公式ホムペに、住吉公園〜住吉の区間を廃止するというニュースが載ってて…
テ:え、住吉大社駅ホーム下にあるアレ、廃止になるんですか…
カ:え、マジか?
ヒ:なんでも、住吉停留所付近のポイントマシーンを交換するとなると、かなり大掛かりな事になる事と、朝の時間帯以外で使用する事がない事、そして、敷設から60年以上経過してて老朽化が激しいという事で、来年1月30日で廃止…という事です。
カ:また、貴重なダイヤモンドクロスが…
テ:ま…昔は、住吉大社駅から住吉大社まで歩くのが大変だった事と、そもそも上町線自体は、住吉公園停留所が起点だったのに、現在は浜寺駅前停留所や我孫子前停留所を起点とする電車が運行してるから、潮時だったのかもしれないね。それにしても、惜しい区間が廃止になるとは…
ヒ:あ、カイルに質問だけど、“ダイヤモンドクロス”って、何?
カ:あ…えーっと、鉄道の世界では、路線同士が直で交わる事は珍しいケースで、二つの軌道が直角に近い角度で重なると、丁度、菱形になる事から、こう呼ばれる区間があるんだけど…阪急にあった“西北ダイヤ”が消えてからずいぶんになるけど…そうか、ついに住吉停留所付近のここも消えるんだ…
テ:また一つ、昭和の風景が消えるのか…
カ:これも、時代の流れですね…という訳で今宵の一杯。今回はマーティがアルコールが飲めないんで、ノンアルコールから一つ…ライム果汁とグレナデンシロップをラムネで割った“サマーデライト”です。グレナデンシロップを省いて、ジンジャーエールで割れば、サラトガクーラーになります。
テ:あ、これなら、ボクんトコでも作れそう…