迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

大山崎〜上牧の補足w

昨日の補足ですw ちらっと解説しただけでは理解し難い人も多かろうと思うんで、ここら辺の地理と歴史的な補足をやっておく。阪急京都線は、元々は京阪の“新線”として開発を行ってたトコなんだが、戦時下のドサクサで現行の路線に置き換えられたトコであり、本来であれば、京阪の“バイパス”として使われるハズだった訳で、この“ドサクサ紛れ”での変更によって、後々、大阪市交通局堺筋線との相互乗入れの際に、双方(阪急と大阪市交通局)の“条件”を飲まざる得ないことになる。この話については、別件になるんでここでは割愛するが、故に、堺筋線の車両が、他の大阪市営地下鉄路線に入ることができないのであり、車体の形状は他の地下鉄車両と似てても、車両形式が堺筋線独自のモノになってる訳である。
では本題…阪急京都線大山崎〜上牧は、初めから高架で作られていた訳ではありません。高架に移行したのは、新幹線の“実験線”を建設するにあたって、当時の国鉄との折半でした。てのも、京都〜大阪の交通事情は陸路の場合、淀川の両岸しか平地がなく、その狭い範囲での開発が過密な状況なのです。随って、かつての京街道(国道1号線の五条〜梅田新道…と言っても、正確には府道13号京都守口線が“本線”なんだけどねw)も淀川河川敷をなぞるようなカタチで作られた訳であり、京阪もそれに沿うような格好で敷設されたと言って良い。ぶっちゃけ、大阪の中心地に近いトコは開発の余地がなく、故に高槻市島本町の山際付近しか、用地の確保が難しかった訳である。(ま、京都駅の位置から考えれば、無理やり淀川の南側に線路敷くよりは、こっちの方が直線で敷設しやすかったのは言うまでもないんだが…)で、実験線から“営業線”に移行することを踏まえた土地開発を行う際、先行して敷設されていた阪急京都線と並走する格好になることを受け、また、後々の人口増加による交通障害(急速なモータリゼーション化による道路上での渋滞)を避けるために、阪急としては一部区間の高架化を行いたかった訳であり、その“先行モデル地域”として…てか、“この際だから纏めてやっちゃえw”的なノリで、国鉄の新幹線事業に乗っかるカタチでここの区間…正確には高槻市大山崎を高架にした訳である。その手順は…

1)新幹線用の高架を作る
    ↓
2)新幹線を走らせる前に阪急の車両で試験走行
    ↓
3)阪急側の高架完成
    ↓
4)互いの線路を切り離して完成w

という、なんともアクロバティックな方法で敷設した訳である。
だから、上牧駅や水無瀬駅のホームで電車待ちすると、新幹線の通過時に発生する衝撃波を体感することができ、タイミングよく阪急に乗り合わせると、ちょっとした“異種格闘技戦”を見ることができる訳である。(と言っても、よほどでない限り新幹線に追い越されるんだけどねw)また、国道171号線も、ここの区間では新幹線に並走する(てか、纏わり付く?!)ようなカタチで通ってるため、上手くタイミングが合えば、クルマと阪急、新幹線が並走するような写真も撮影可能だったりする。(特に大山崎駅付近の土手…あそこが一番、線路や道路が密になってるトコなのよねぇw)