迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

残虐な事件の果てにあるモノ…

昨日の記事を編集してる最中、いわゆる“地下アイドル”と言われるインディース活動をやってた女性が、“拗らせストーカー”にメッタ刺しされたという一報が入った…これ書いてる時点では“重態”との事だが、どっちにしても、これから活躍が期待される若い女性を、自分自身の性的自己満足のために襲ったのは許されない事であり、一命を取り留めたとしても、多分、アーティスト…しかもギターの弾き語りで勝負してるなら、その道までも絶たれたなら、“殺された”のも同然である。ジョン=レノンがそうであったように、たった一人の“ファン”と称する拗らせ系コミュ症が、自分の意のままにならない事が許せずに殺すのであれば、よっぽど自分の思い通りにならない世間が憎いとしか思えないし、その我侭に屈するほど世間は“脆弱”だと言わざる得ない。
アイドルも含めた芸能人が、イベント参加者に襲われるケースは昔からあって、こまどり姉妹も一部の狂信者によってメッタ刺しになった経験があるし、美空ひばりも硫酸をかけられたという事件があった。つい最近だとAKB48の握手会で包丁振り回して怪我を負わせたなんてのもあったが、前者の場合は“同業者の僻み”ってのが混じってるが、後者は完全に“自分より弱い相手”に襲いかかった上での結果である。もっと言えば、モテない事、他人からバカにされる事を、完全に“他人のせい”にして、自己の正義に従って凶行に及んでるのである。故に、“目的”さえ達成されれば満足なのであり、その先の“結果”なんてどうでもいいのである。もっと言えば、自分が思い描く結果であれば、法的に死刑になっても悔いは無く、その逆ならさらにエスカレートする訳である。ここんトコが、現在大阪で頻発してる“爆破予告”書き込みによる畏敬業務妨害犯と違う部分で、“思い通り”になる快感の方向性が違うのである。
共通してるのはただ一つ…その“達成感”を得たい理由が、社会の中で勝手に孤独になってる事である。で、その“方向性”が違うのは、爆破予告や問題行動をやらかす人は、とにかく誰でもいいから“構って欲しい”のであり、特定人物に対する襲撃を行う人の場合は、その“標的”となった人物を“独り占め”したいからである。ジョン=レノンを襲撃した犯人も、オノ=ヨーコと結婚した事が許せなくて、ジョンの隣にいるのは自分であるべきだという思いがエスカレートして、願いが叶わないなら誰の手にも届かない存在に…という訳で凶行に及んだのである。ここまでの事を踏まえると、“誰でもいい”と言って襲撃するバカは、単に自分が“弱い”と罵られる事に対する否定で凶行に及ぶ訳であって、だから平気で無差別通り魔になる。そして、“本懐”を遂げると満足して、自害する訳である。しかし、拗らせ系の場合、特定人物の生死よりも、自己の“本懐”を見失った時点で“終了”なのである。自分は死にたくないし、本音を言えば“自分の傍にだけいて欲しい”という欲求のみで、それが“達成”されないとわかると、そこで精神崩壊する訳である…最初は“俺、悪くないモン”と反省する気持ちを見せなくても、“本懐”がそこにないとわかると、途端に“ごめんなさい”と号泣する事になる。たとえ相手の怪我が軽微であっても、やらかした事に対する罪の重さから、逃げ出したいのである。
ぶっちゃけ、どんな犯罪でも、そこに至る因果関係は当事者にしかわからないし、そこんトコを理解できたとしても、それを止める事は不可能に近い…なぜなら、そいつ一人構ってるほど、世間はヒマじゃないからだ。今回のケースは、かなりの拗らせ系であり、精神疾患から来てる可能性もある。しかし、それ以上にイベント会場の警備が緩かった事、そして、襲撃されているにも関わらず、誰一人止められなかった事が事を重大にさせてしまってると言っていい。もちろん、個人事務所で運営費もカツカツな状態で営業せざる得なかった事もさることながら、それを言い訳にしては、大手事務所ですら、今後“ふれあい系イベント”に関して規制をかけざる得なくなる。そこまでして“高嶺の華”に手を出したいなら、それに似合うだけの人格と経済力が伴わなければ意味がない。それに…遠くで眺めているだけだからいいのであって、終始傍にいると却って鬱陶しいだけである。二次元嫁なら“飽きたら捨てる”という選択肢もあるが、三次元…てか、現実社会においてそんな事をすれば、必要以上に“痛い目”に遭うのは“等価交換・因果応報”の理である。