迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

Karl's Bar“グランシャリオ”2016 第六夜


カイル(以下カ):動きだせー僕ーのーなーかーのー少年のようなピュアなハーート、飛びー出せー僕ーのえーきーへ、草掻き分け走り出せーw やっぱ新幹線って、魅力ある車両だよなぁ…もちろん、SLだってそれはそれで魅力あるけど、近未来的なイメージなら、やっぱ新幹線だよね。この動画のは、のちのE5系につながる車体で、通称“ネコミミブレーキ”って言われる抵抗板が、車体から出るヤツだったんだよね…結局は採用されなかったモノだけど。
(カランコロン…)
カ:っと、いらっしゃい、グランシャリオへようこそ。
タック(以下た):すまぬ…あの淫乱魔王は、ここに立ち寄っておらぬか?
ミーナ(以下ミ):タックさん、落ち着いて…ここはカイルさんの店であって、シンさんのトコじゃないですよw
た:う〜む、そうであったか…だとすれば、拙者はここに用はないということになる…失礼した。
カ:タックさん、ミーナちゃん、せっかくだから、一杯飲むかい?
た:…しかし。
ミ:せっかくですから、一緒に飲みましょうよw もし来てたとしても、その物騒なモノを使わなくても、大丈夫かと…
た:だが…ヤツのことだ、いつまた、女性に対して手を出して良からぬ事を仕出かすか…
カ:あ、その点は、この店に限れば大丈夫っすw
た:どういうことだ?
カ:このグランシャリオ、単に鉄道模型ジオラマを、所狭しと陳列してる訳ではございません…ある種の結界になるよう配置してる関係で、封魔の槍や護符を使わなくても、邪悪なる力を封じる対策がなされています。他のお客様が、ご安心してくつろげる空間になるよう、工夫されているのです…かくいうボクも、基本、シンかマーティさんが傍にいないと、自分自身の“負の力”に押し潰されかねないんで…
た:それを聞いて、納得した。ならば、久々に一杯、いただくとしよう。
ミ:カイルさん、アタシ、カルーアミルク
た:では拙者は、ソルティドッグをいただこう。
カ:かしこまりました。
ミ:そういえば、さっきカイルさん、この店は結界が張ってあるっておっしゃったけど、それって、どうすればできるのかしら?
カ:“結界”と言っても、様々な意味合いがあるので、一概には言えませんが、ボクのトコで言えば、特定の“マナーレス”に対して、効力を無効化させるよう、天井付近のジオラマNゲージの線路で描いてあるんですよ。だから、この店内に入ることができる人は、“マナーレス”じゃないってことです。
た:ああ、なるほど…つまり、この結界は、入店可能な者には作動せず、“招かざる客”と見なされた者には、自動的に弾かれるということだな。しかし…僅かながらアンジーが訪れた気配を感じるのだが。
カ:あ、それはつい先日、ギィさんと一緒に来店されてましたが…
た:ああ、あの方が一緒なら、流石に悪さはできんわなw 俗っぽいモノが好きとはいえ、分別のある方だし、何よりマナーに厳しいからな。
ミ:え、そうなんですか?
た:そうも何も、女遊びをするにしても、しかるべき場所以外でやることは、犯罪と同じ。だからこそ、風俗に関して精通してるだけでなく、表沙汰になるような危険な行為に対し、非常に厳しい意見を持っておられる方だ。
ミ:それって、芸能界にとって、一番守らなきゃいけない部分ですよね。
カ:特に昨今、アイドル活動を行っている女性に対する暴行事件が目立つようになりましたね…一番衝撃的な事件といえば、5月に小金井のライブハウス前で起こった、自称ファンというストーカーによる刺傷事件。被害女性は一命を取り留めましたが、犯人の動機が、完全に“マナーレス”なんですよね。
ミ:え…そんな事件があったのですか?
カ:詳しい経緯などはざっくり割愛しますが、犯人は目の前で“ミュージシャン”として活動していた女性に勝手に惚れ込み、自分のこと“だけ”を見てくれると勘違いした挙句、求婚をしたのですが…
た:皆まで言わなくともわかる…要は自分のモノにならない事に腹を立て、殺害を企てたということだな。それは自業自得な話だ…アイドルに限らず、生業として芸の道にいる存在は、たとえ幼子であっても、“遠い存在”として扱わねばならん。“遠い存在”だからこそ、万民に愛される、そして可愛がられる存在でいられるのであり、たとえ“関係者”という立場になっても、自分の思い通りに操れる存在として束縛してはならん。そのための“結界”が、ファン活動における“マナー”ではなかろうか。それを破った以上、その責任は、100%加害者のモノだ。被害を受けた女性に非はない…欲望に負けて自制心を失った時点で、ファンを名乗る資格はない。
ミ:そうですね…アタシも、そういう困った系の人が絡むことはあったけど、大概は周囲のスタッフやマネージャーさんが阻止してくれたの。今にして思えば、その犠牲の下で、活動できたんだなぁ…って思うわ。
カ:ちょっと湿っぽくなっちゃいましたね…そろそろサービスの一杯を。ジンとオレンジキュラソー、オレンジジュースとフレッシュレモンジュースを2:2:1:1の割合でシェイカーに入れてシェイクし、カクテルグラスに注げば…レッドライオンです。“レッド”とついてますが、色合いはどちらかといえば、オレンジジュースそのものw もっと赤みが欲しいなら、昨今、巷でも出回り始めた、イタリアンブラッドオレンジジュースを使うといいかもです。
ミ:それヤバくない?
た:見る人によっては、美しい赤色を求める者もいるからなぁ…