迷馬の隠れ家 はてな本館

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さて、三笠宮様が“薨去(こうきょ)”された訳だが…

昨日、三笠宮様が亡くなられたという一報があった訳だが、宮内庁からの公式発表では“薨去”という言葉が使われた…これは、皇族の階級上での“逝去”の表現における言い回しで、三番目の位であることを意味する言葉である。但し、あくまで階級自体は皇族だけで通じる話であり、一般的に死亡したことを意味する言葉の“丁寧語”であると同時に、皇族以外では“使ってはいけない”表現である。言い方を変えれば、“崩御(天皇が死去した場合)”や薨去(皇族の皇位継承者が死去した場合…但し皇太子の場合は“薨御:こうぎょ”となる)を一般の葬式などで使うとおかしくなる訳で、人間として“同じ価値”として取り扱う分には“逝去”と表記するのは通例といっていい…てか、多分海外メディアには、こういう“敬意を払う言葉”そのものが欠如してる文化圏の方が多いから、日本でも、報道機関が英訳、あるいは海外での報じやすい表現として、敢えて“死去”あるいは“ご逝去”という風に表現してると考えると、いささか理解ができるかと思う。(ちなみに、“卒去:そっきょorしゅっきょ”は、皇族でも各宮家の孫以降が死去した場合に使う言葉。)
つまり、日本語として“正しい表記”とされるモノとして“薨去”を使うのが本来の在り方なのだが、海外では“意味不明”な表現だからこそ、ちょっと遜って“ご逝去”という表現で報じてるだけの話であり、実際問題として、英語で“ご逝去”という表現を探すと、恐らく“death(死亡)”とか“doom(雲隠れ)”という表現が“一般的”な表現として出てくる。(ググったら、結構いろんな表現が出てくるけど、まさか“カーテン(curtains)”ってのも、実は“ご逝去”という意味で使われるのは知らんかったw)だから、一般的な表現として、日本語でも“一般的に丁寧な表現”として“ご逝去”と報じたまでであり、本気で皇族方を敬う気があるのなら、報道機関とて宮内庁の発表の仕方と同じ言葉を用いるのがスジというモノである。
昨日の“ブロマガ”でもチロッと書いたが、“美しい日本語”を使えというのであれば、こういった“言葉の表現”の違いをキチンと学ぶのがスジであり、ひいては世間的な“標準語”と“方言”の使い分けができてナンボである。言葉(言語)の違いのみでいじめを受けるケースってのは、基本的にはこういうことであり、アナウンサーを目指す人が一番ブチ当たって挫折する部分ってのも、実はこういった“言葉の違い”ってのを学ばずに今日まで来てるからこその話である。例えば、一般的な侮辱語として“アホ”とか“バカ”って使ってるが、地方によっては“タワケ”とか“ハンカクセ”とか“タクランケ”という表現がある。これも地域差があって、名古屋弁である“タワケ”が東北太平洋岸地域に波及して“タクランケ”と変化したと考えると、なんとなく辻褄が合うのだが、日本海側地域になると“ハンカクセ”の方が一般的になる。でも、いずれの言葉とて、本気で侮辱して言ってる場合と、半分慰めや照れ隠しで使う場合じゃ意味が変わってくる。関西弁における“アホ”の言い回しでも、ここんトコは全く一緒。罵るために使う表現が“アホバカ”だけじゃないし、その逆もまた然り。もっと言えば、日本語における“一般的な丁寧語”とて、使い方次第では“最恐の侮辱語”に変化する訳で、その究極にあるのが、京都・洛中で用いられる表現である。例えば、“ええベベ(着物)着てはるね”という表現は、裏を返せば“その服、アンタに似合ってないわw”という“侮辱”でもあり、聞いた人からしたら、意味が通じる人には恥を掻いてることを察することができるし、通じない人にとっちゃ“誉め殺し”に遭ってることすらわからんから、お互いに“傷付かない”という利点が出る訳である。
このように、一見すると“美しい表現”のような言葉でも、その“裏”を介した場合、英語におけるスラングな言い回しよりも“下品”なことも多い。
要は、その“言葉の表現”を用いる性根が腐ってると、どんなに“美しい日本語”で話しかけたとしても、すべて“下品な言葉遣い”に化けてしまう訳であり、下劣極まりない様な表現で話してる人でも、その実は“照れ隠し”でそういう表現を使ってると悟れば、意外に気にならなくなる。子供相手でも丁寧な接客や対応を繰り返せば、それを見て来た経験上から、大人になってもそれを行うことができるが、大人が“子供だから”とバカにした対応ばっかやってると、それが“当たり前”だと勘違いして子供はコピーするから、その態度がそのまま出ることになる。今、沖縄で傍若無人を働いている、いわゆる基地建設反対派市民の態度とて、その実は親の世代からそういう態度で相手を見下すことを是として来たから、公務中の県職員や他県から派遣された警察機動隊に対しても、平然と侮蔑を行うことができる訳であり、それに対して、たまたま正義感が強過ぎる大阪府警の機動隊員が、そういう連中に対して“土人”呼ばわりしたのであれば、叩かれるべきは警察官ではなく、こういう“犯罪者”自身ではなかろうか?