迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

純喫茶“It's me Cafe” 2016 一杯目w

マーティ(以下テ):日ロ首脳会談に関して、北方領土問題に進展ナシって報じられてるけど、それって違うような気がするなぁ…
エルハ(以下エ):あら、今日はその話題から?
テ:ボク的には、報道に“違和感”を感じてねぇ…そもそも、領土問題っていうのは、戦争と統治権に関する協定が絡むモノであり、今回の場合、実効支配を行なってるロシアに“譲歩”したって報じてるけど、それは違うと思うんだよなぁ…
エ:つまり、領土返還は無理だから、諦めろと言ってる訳じゃないってことかしら?
テ:それともちょっと違うんだよねぇ…あくまで、ボクの感だけど。
(カランコロン…)
っと、言ってるそばから、適任者来たw
チルト(以下筑):ひどいセリフだなぁ…
エ:すいませんね、うちの主人が不躾で…
ジャスティ(以下ジ):今日は首脳会談とかの話っすか?
筑:マーティの口振りからすれば、そうなるな…あ、コーヒー、ブラックでよろしく。
ジ:ボクはホットミルク…アカシア蜂蜜入りで。
エ:では、お茶請けはショートブレッドでよろしい?

筑:ん?ウォーカーのフィンガーか…王道のショートブレッドだな。
ジ:でも、確かここの輸入業者さん、倒産したんじゃ…
テ:マスター曰く、大手貿易企業に販売権を移譲したとのことですよ。なんでも、マスターの大叔母にあたる人の旦那さんが立ち上げた会社が輸入を行ってたそうなんですが、経営難で会社更生法を適用して、殆どの事業を同業他社に丸投げしたとか…
エ:そう言えば、以前紹介した紅茶の取引先も、そこが代理店をやっていたとのことですわ。
ジ:え…それって、マスターさんって、そういう関係とパイプがあったって事っすか?
テ:あくまで祖母の系譜で…って話であって、全く関係ないよw ただ…こういうのの味覚に関しては、ずいぶん鍛えられてたみたいだね。だから、紅茶やチョコの味に関しても、微妙な違いがわかるそうですよ。
筑:なるほど…で、北方領土問題に進展があったのか?
テ:抜粋すると、ロシアとの“共同管理”というカタチで北方四島に関して、元島民に対する“ビザ無し渡航”や、周辺海域の開発、および水産資源の管理を行おう…という事で、話が着いたらしいですね。
筑:つまり、四島一括返還は、今回もダメだったという訳か。そうなると、自公連立政権だろうが、共産党政権だろうが、それは“叶わぬ夢”ということになるな。
ジ:いや…それは違うと思う。
筑:どういうことだ?
ジ:基本的に言えば、今、全部返還できたとしても、その後の開発や管理となると、現状、北海道に“丸投げ”することは難しいし、まして“元島民”と言っても、多くは80歳以上の高齢者である上に、戸籍上では“北海道民”ではない人も多い(北陸や東北からの“夏場だけの移住者”の方が殆ど)…それに、一番牽制しなければいけないのは、アメリカでも北朝鮮でもなく、中国だという事を考慮すれば、“共同管理”の名の下で和平合意に至れば、実効支配はロシアでも、インフラや資源管理を日本の企業が行えば、自ずとその収益は北海道や日本の経済に好材料となる。そういう事ですよね?
テ:その通り…いくらロシアが広大な土地と資源を有しても、その管理や利用は限定的であり、況や、欧米諸国からの経済制裁で輸出に規制が掛かって、経済状況が悪化してるとなると、その隙を狙って領土や市場を“喰い物”にしてる中国政府に対する、“ロシア側からの牽制”にもなる。言い方を変えれば、事前整備で日本がロシアの経済や産業に、“ロシア政府公認”というカタチで関与する事で、余程でない限りはロシアからも援護を受けることができる…ということになる訳です。
ジ:ただ、問題は“その先”にあって、共同管理といっても、それはあくまで“ロシアの法律”に則った格好になる以上、現時点では“日本領”として管轄することはできないってことと、万一“第三次世界大戦”が勃発することとなれば、この合意を盾に、北海道全部をロシアが“支配”する可能性もあるって事…ですよね。
エ:確かに、これは一つの“賭け”ですわ。でも、今の政権が“現段階で最良の答え”として提示できることは、これしかないという事ですよね。
筑:領土問題の多くは、隣接する双方の国同士の話であり、両国間での戦争によって、僻地…否、国境沿いの集落は、常に“国替わり”の危険と隣り合ったカタチで、運命が左右する。これは何も、北方領土のみならず、沖縄の先島諸島周辺も同じであり、大陸間で繋がってる場合だと、なおさらな話だ。こと、有名な話では、フランスとドイツの間であったアルザス・ロレーヌ地方をめぐる領有権問題は、その地域の文化そのものにも影を落としている。また、ロシアに対する経済制裁の理由も、ウクライナ侵攻(クリミア半島問題)と、シリアの紛争で意見が対立したモノであり、そこの部分での“落し所”さえ間違えなければ、いずれは解決する話だ。だが、“その先”を見据えた場合、確かに厄介になるのは中国政府の動きだな。
テ:だからこそ、本当に“小さな一歩”でも前進することに意味があって、立ち止まったり、後退するような状況では、今後において遅れを取ることになると…
筑:国際情勢において、一番重要なのは、相手国との“信頼関係”であり、そこをどう構築するかは、政治家と民間では違う…民間企業や学者が自由に交流するには、それ相応の“地均し”が必要であり、そこの部分を取り仕切ってるのが政治の部分だ。ここの部分でいい加減な対応を取るのであれば、地道な交流事業すら無駄になるだけでなく、ひいては戦争の引き金になる。だからこそ、トップ同士での会談と、それを下支えする官僚の情報交換は、時として“国家機密”として公にしてはいけない…ってことか。
テ:感情的になって、暴力的な事をやったとしても、その見返りは悲惨なだけです…最小限の被害で済むようなことであるなら、それに越したことはありませんよ。