迷馬の隠れ家 はてな本館

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鯨と鹿にまつわる話…看過できない“過保護”な市民団体の態度

先月末、奈良県は国の天然記念物になっている“奈良のシカ”について、条件付き(地域&捕獲頭数限定)での狩猟に関して、事実上の“解禁”を行なった…この件に対し、なぜか兵庫県自然保護団体が反対意見を出すという事態が起きている。ヲイヲイ、“余所者”が地元農家の意見無視して“狩猟反対”なんて言ってる場合か?言っちゃなんだが、“奈良のシカ”ってのは、あくまでも奈良公園周辺…即ち、春日大社境内に生息してるヤツを指す訳であって、そこより東側で農業やってるトコでは、毎年、境内から抜け出た鹿に、大事な農作物を喰われてんだぞ?奈良公園内だけでも1200頭いて、さらに東部の住宅地や農地には、その倍以上の鹿が生息してると推測されている訳。で、市町村合併する以前の奈良市内は、一応“保護地域”として指定されてるモノの、それはあくまで奈良公園周辺で生息してることを前提としてるのであって、それ以外で農地や住宅地の庭を荒らした場合は、文化庁からの許可が必要とは言え、“害獣駆除”目的での捕獲は認められている上に、奈良市でも農家を対象に電柵費用の助成をやってる程である。で、あんまりにも酷過ぎるからこそ、計画的な捕獲(住宅地&観光地なんで、猟銃は使用禁止)を開始するって話な訳。里山の農家にとって、鹿に限らず、様々な野生動物(特に猿と猪)による“獣害(食害)”は、時と場合によっては自然災害以上の重大な被害をもたらす。よって、単なる趣味で無差別に殺生してる訳ではなく、生活の上でやむを得ない事情があっての殺生である。ここを履き違えて“狩猟反対”とか抜かすバカは、自分の家の庭先やベランダで育てた花や観葉植物を滅茶苦茶にする、野良犬や野良猫に対してどうする気?そういう経験が不足してっから、地元農家の言い分を聴こうともしないんだよなぁ…この話は、捕鯨に関しても同じ。

で、和歌山県太地町デンマーク自治領のフェロー諸島が今月中にも姉妹都市提携を結ぶというニュースが報じられているんだが、ここにある背景は、いうまでもなく世界的な“捕鯨反対”の意見に対する問いである…海洋集落の住民から捕鯨を取り上げておいて、何ら代替案がないのはなぜだ?フォロー諸島も太地町も、立地条件的に農耕は乏しい上に、使える資源も殆どない。だから、捕鯨を含めた狩猟による資源確保が重要になる訳であり、養殖漁業するにも養殖魚を狙って歯クジラ(イルカの類)やオットセイ等が襲ってきたら、ひとたまりもない。だからこその追い込み漁で一時的に海獣の生息頭数を減らして、安定した養殖や潜水漁をやれる環境にしてるだけの話。南極などの遠洋まで行ってやる捕鯨ではなく、これも一種の“害獣駆除”を目的とした、“やむを得ない理由”での殺生である。それを否定してる連中の浅はかさよ…言っちゃ悪いが、以前ブロマガで批判したかと思うが、動物性の蛋白質やミネラル分は、土壌改善には不可欠な養分であり、有機農法をやる以上は、バカにしてはいけない話である…なんせ、有機肥料の殆どは、食用家畜の糞尿や残渣を加熱処理したり発酵したり、粉砕して作られる訳であって、中には病変異した部位が“食料残渣”という名目で処理された上で肥料として加工される訳である。(もちろん、そういった処理をやったかどうかは、肥料取締法によって記載義務があるんだが…)

ここまでの解説をやるとお気付きかと思うが、捕鯨や鹿の捕獲に対して文句を言ってるのは、愛護団体や保護団体を騙ってる“余所者”であって、地元住民ではない。地元住民が環境保全や資源保護を訴えて活動してるのであれば話は別だが、実害を受けた上で、地元自治体や国に対して訴え、許可が出たからやってるだけに過ぎない…それを、中途半端に情報を聞き齧って“由々しき事態だ”と騒いでる時点で、地元住民の意見なんてのは関係ないのである…“自己の正義”に固執するあまり、周囲が見えなくなり、事態を悪化させてる訳である。これ、実は国会で一部野党がメディアと一緒になって騒いでる、愛媛の学校新設問題と同じで、公務員としての獣医師不足と、研究機関の資材繰りに関する問題が根底にあって、それをどうにかするために、四国に家畜専門の獣医が足りないことを理由に愛媛県に獣医学の学校を作ろうって話になり、そこに“学校作るよ”って手を挙げたのが加計学園だっただけの話であって、京産大とかは“後出し”で、しかも書類の不備などがあって文科省に弾かれただけの話である。それを、あたかも安倍総理が関与したかのように報じてる時点でお察しである…

話が逸れたんで元に戻せば、キチンとした理由や事情があってそうなってるのを、あたかも“問題”のように取り上げる事自体がおかしいのであり、それに変わる代替案を提示したり、生活支援などの出資を厭わないなら話はわかるのだが、大概、文句言ってる人達は、そういった地元住民に対して、一銭もお金を落とさないw これって、盗賊紛いな行為じゃね?捕鯨に反対するのであれば、太地町フェロー諸島の住民に対する生活保護を、それこそ自然保護団体が国や自治体に代わってやるべきであり、奈良のシカを捕獲して欲しくないなら、被害を受けてる住民に対して、言いがかりをつけた市民団体こそが、他の地域への引越しや生活保護の助成をやるべきである。それすらできないのにもかかわらず、文句だけ言い放ち、生活の妨害を続けるのであれば、法的措置を辞さない覚悟で、国際社会に対して訴えるべきである…“我々の生存権は、無視ですか?”と。