迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

シンとマーティの健・康・第・イチ!(白血病に纏わる基礎知識)

マーティ(以下テ):ども、マーティです。
シン(以下シ):皆様こんばんわ、シンです…本題に入る前に、マーティさん、大丈夫ですか?
テ:ま、心中穏やかじゃないのは事実だけど、今回取り上げるテーマじゃないから、とりあえずは平静を装うよ…それにしても、何でアイツ、壊れちまったんだ?
シ:そこは俺に尋ねても、わかりませんよ…ただ、仮に俺達の“生前さん”が寛解できて生き長らえたなら、“生前さん”達自身ががなってた可能性もあります。それが幸か不幸か…何とも言えませんが、当人が一番辛いのだけは、なんとなく理解してやるしかないと…
テ:確かに…で、今回のテーマは…って、癌治療関連か。ボクらの時代よりも随分治療方法も増えて、5年生存率も向上してるようだね。
シ:今回は競泳女子の池江璃花子選手が、オーストラリアでの合宿中に体調不良を訴え、帰国後の検査で白血病と診断され、治療に専念すると公表した事がきっかけで、この病気に関する話題が注目されているんです。
テ:確かマスターの伯父にも、白血病で亡くなった方がいらっしゃいましたよね?

(正確には、伯母の旦那な…彼のは確か、慢性リンパ性だったと記憶してるが。)

シ:あ、一口に“白血病と言っても、急性と慢性のがあるんですね。
テ:骨髄性とリンパ性と組み合わせると、大雑把に4種類に分類できるんだけど、大きな違いがあるなら、急性の2種は早急な造血細胞移植を必要とする事が多く、慢性の2種は進行が緩やかなので、投薬と経過観察のみで済む場合もあるんだ。ただ…
シ:ただ?
テ:いずれにしても寛解するまでに、抗癌剤投与や放射線治療も必要なので、他の癌に比べると、外科的療法が使えない分、時間がかかる事が多いし、療養中…特に造血細胞移植を伴う治療を受けると、暫くは無菌室に隔離されるんだよ。感染症のリスクが高まるからね。
シ:外科的療法がないって言っても、造血細胞移植って、どうやって行うんですか?
テ: 簡単に言えば、ドナー(提供者)の骨髄液や臍帯血を“輸血”する事で、事前に患者は自分の造血細胞を放射線で死滅させて、新たな造血細胞として静脈点滴を行う事なんだ。
シ:あ、そういう事ですか…つまり、他の癌だと腹腔鏡を使ったり、患部の解切手術が伴うが、白血病は患部そのものが“血液”であるから、そういう訳にいかないので、投薬と放射線、それとドナーから提供された造血細胞の輸液での治療ってことになる訳ですね。
テ:そうそう…同じ癌でも、それゆえの厄介さと、寛解までに時間がかかるとも言われる所以なんだ。特に、移植に必要な骨髄液や臍帯血は、事前のドナー登録が必要だし、臍帯血は名前の通り、そもそも出産時の副産物の再利用だから、産婦人科の協力が不可欠なんだ。さらに、骨髄バンクに登録するにも、高血圧や糖尿病患者、更には過去に輸血を伴う大手術を受けた場合、いくら患者と適合する型の血液であっても、登録できないんだ…献血でもそうだけど、投与された薬物の影響が出ることもあって、断られるからね。
シ:それって…確かに、他の臓器移植手術と訳が違って、血液のやりとりだからこその話ですね。
テ:だから、赤十字血液センターや一部の保健所でで2ml採血して、健康状態に問題なければ、骨髄バンクへのドナー登録が完了します。でも、提供するまでには、何度も医師や移植コーディネーター、家族との協議を繰り返し、最終決定されるので、登録したからすぐ…って話になることはありません。
シ:詳しい解説などは、こちらの動画、


骨髄バンクドナー登録希望者の方へ Version2016

または、日本骨髄バンクの公式ホームページをご覧ください。