迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

“ブラック規則”にある背景と理屈。

学校や職場でよくある、業務や学習に支障のない範囲の部分まで規制する、所謂“ブラック規則”ってヤツ。ぶっちゃっけ、コレを守れたとしても、社会生活上、殆ど無意味であると同時に、学生・生徒の場合は、社会人になった途端に不自由な生活を強いられる(というか、恋愛すらできない)状況に陥るし、真っ当な社会人になったとしても、この規則が原因で精神が病む事も…でも、それを“おかしい”と訴えると、逆に異端児扱いや不当な左遷を受けるケースが後を絶たない。この背景にあるのは、実は日本の社会そのものに蔓延ってる“間違った仲間意識”と、組織を運営するにあたって“単一化”したい思惑が透けて見える訳である。気持ちはわからんでないが、それが結果的に、作業効率の低下や様々な人間関係の歪みに繋がってる事を、誰一人として理解できてないからこそ、こういう“ブラック規則”が社会全般でまかり通る訳です…非常に残念な話ですが。

 

 

 

この背景にあるのは、オンとオフの切り替えの“否定”から始まる訳であり、その理由も、“誰かが見てる”という意識付けの“履き違え”から来るモノで、単一化すると面白くないのに求めるのは、管理がしやすいからという理屈なのです。しかし…“誰”が管理しやすい規定なんでしょう?ここで素直に疑問を抱いたなら、未だ改善の余地があります。つまり、この理屈こそ、“誰の意見”だって事です。

 

戦前までの教育機関では、“男らしさ”と“女らしさ”を強要する規定があり、故に女性の高学歴は、非常に稀であると同時に、一番嫌われる生き様でした。こういうと簡単に“男尊女卑”と思われますが、当時の常識では、女性は常に“家を預かる存在”として扱うのが是であり、縁の下でのサポート役が肝心という概念がありました。特に、家督を継ぐ長子(長男長女)の場合、その役割が明確で、故に戦前の徴兵制度も、家督後継が見込まれる長男や、女系家族に婿入りした男性は、兵役免除の特例がありました。(流石に終戦間際には、そんなのはブッチ無視して、多くの男性が徴兵された訳だが…)この際に、公立学校で男性には丸刈りが、女性はお下げ髪や編み込みが“校則”として設定されてたと推察すると、現行に則さないのに未だにまかり通るのは、ここを疑問視してこなかった教育現場の不寛容さが見え隠れする訳です。また“黒髪指定”も、そこの部分の見直しをしなかった、戦前からの教育者の概念を、今も訳解らずに引き継いだ弊害と言っていいでしょう。

 

今でこそ、LGBTに関する概念が普及し始めてるから、ランドセルの色や制服の選択肢が変わりつつある訳ですが、戦前からの教育方針では、そんな概要は存在してないどころか、完全否定の方向性で、故に女性が男性社会で対等に勝負する事も、その逆で男性が女性中心の職場で活動するのも、社会そのものが“全否定”だった訳であり、故にアパレルや美容業界、水商売やボートレーサー以外では、特にトランスジェンダーは嫌われたのです…ぶっちゃっけ、オイラ自身も一種のトランスジェンダー(幼児期から自分の身体が“女”である事に不満があった)なんでよくわかるんだが、“普通”の人だと、正直キモいんですよ、“肉体が女性(男性)なのに精神が男性(女性)”って感覚や行動が。(見た目じゃなく、存在そのものが)コレを“理由”にして、どんだけ学校でいじめられたやら…

 

話が逸れたんで元に戻すと、この因習を変えたくなかった人が教育現場や政治家に多く存在し、変革を求めても聞く耳を持たない態度が続いたからこそ、それを見てる次世代の人間が、それを“当たり前”として思考停止したまま今日まで続いたから、誰も違和感を持ったとしても“誰かがやるでしょw”で放置した訳です…責任を負いたくないあまりにね。プラス、社会の変革において、分相応の犠牲が付き物で、それを“誰がやる”かで戸惑う訳です。つまり、“変革の生贄”は本来、言い出しっぺが志願してやるモノなんだが、コレを余所に求めるから拗れるんです。様々な犠牲…前例があるからこそ、類似事案に即応できるのであって、それを恐れて尻込みすれば、同じ過ちを繰り返す事になりかねません…今、香港で起きてる問題でも、そもそもは中国の政府批判を排除する手立てとして、犯罪者の身柄引き渡しに関する法改正に反発しての抗議なのに、一部が完全に暴徒化した事で、市民の意見が中国政府寄りになっても、仕方ないところまで発展してしまいました。これでは台湾も、同じ目に遭いかねません。(暴徒の一部に、こういう騒動をわざと起こす工作員がいるからです…世間を欺く為にね。)

 

 

 

 

 

藤田菜七子騎手が、スウェーデンで行われた女性騎手招待レースで総合優勝した件にも、ここでちょっと触れときますが、スウェーデンに限らず、スカンジナビア半島三国では、男女共同参画運動が盛んで、ここを中心に欧州競馬では、女性ホースマン(ん?ちょっと表現がおかしいかなw)の活躍が、非常に盛んになっていて、また、ニュージーランドやオーストラリアでも、女性騎手がGⅠ戦線でも大活躍して、結果を出しています。しかし、競馬サークルでは、世界的に未だに“男性社会”が根強く、女性の活躍に対して、否定的な意見をゴリ押しする人も少なくありません。確かに、馬体重500kg前後のサラブレッド相手に世話する事や、騎乗して操作するのは、かなりの力仕事であり、レースの斤量によっては、体力消耗が激しい競技です。しかし、馬術が盛んな欧米諸国では、女性騎手でも男性以上に荒馬を乗りこなす技量がある人が多く、競馬以外でも馬術(特にクロカンやエンリュランス)でも女性ライダーが優勝する事もあるので、その点では、扱い上“対等”なのです。ここを理解せずに見下してる人は、一度体験乗馬でもいいですから、馬に乗って御して下さい…男性でも一本背負い喰らって半身不随なんて、馬術の世界じゃザラですから。(馬場馬術だけなら、パラリンピックでも種目としてありますから、障害や総合じゃなければバランス感覚の問題ですけど…)