迷馬の隠れ家 はてな本館

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そうだ、ラジオを聴こう!!その1(電波にまつわるetc…)

つう訳で、今月の短期集中企画、“我等ラジ関ジェネレーション”月間vol.2でございます。今月のテーマは、ズバリ“ラジオとは?”であります。そんな訳で今日のお題は、“電波”について。(ハイ、そこ。別に変な“電波”の話じゃありませんよ、ラジオ放送の話ですよ。)
現在では、“Webラジオ”(ライブストリームとかオンデマンド)なんてのもありますが、基本はやはり、電波を受信して聞くラジオ放送でしょう。てか、これが解ってないと、Webラジオなんて発想は、チンプンカンプンになっちゃいますよ。そもそも“ラジオ”放送とは、“電波”なしでは話になりません。で、そのラジオ放送で使われている電波は、おおまかに言うと3種類に分類されていて、それぞれに利点と欠点があります。(正確には、通信用の“電波”も含めると、かなりの数に分類できるのだが、それをやり出すと本題からズレるので、ここでは割愛させてもらう。)そこで、この話ではCRKの話だけだと解りづらいので、他の放送形態を例題に出して説明していく事にしよう。

まずは、放送に使われている(正確には、放送を“送信”している)3種類の電波だが、大きく分けて、中波(通常“AMラジオ”と言ってる電波帯)、短波、超短波(通常は“FMラジオ”と言ってる電波帯)がある。で、CRKは当然ながら中波の放送局である。しかし、同じ中波局のMBSとはちょっと違う。それは、送信方法と中継局のコールサイン(“コールサイン”については後日、ちゃんと説明します。)の有無で個別で説明しないと解りづらい。
日本の民放ラジオで短波を使っているのは、ラジオNIKKEIだけである。ゆえに競馬ファンの間では、未だに“ラジオたんぱ”という旧来の名称で親しまれている。(そういや今日は、福島競馬場で“ラジオたんぱ賞”なるG3レースがあったなぁ。)
“FM”と言って関西で老舗なのがFM大阪だが、人気があるのがFM802。ここで紹介する放送局の中では一番新しい訳だが、内容を説明するだけならこっちの方がオイラ的に説明しやすいからこれで説明させてもらう。
電波そのものは、その数値が小さいほど遠くまで伝播するとされている。よって中波であるCRKMBSは、非常に遠くまで放送電波が届く。特に夜間は、成層圏内にある電離層(電波を跳ね返したり吸収する空気の層)の関係で、ダイアルと受信アンテナ(アンテナについても後日説明します。)さえキチンとしていれば、札幌近郊でも受信が可能である。(もちろんその逆で、STVラジオHBCも、条件さえ合えば大阪で受信は可能である。)が、非常に混信(電波が混じる事)しやすく、周波数が僅差で違っても、出力の差で聞きたい放送が聞けない事もしばしば発生する。(一番いい例が、東京でのLFニッポン放送が、すぐ近くの周波数で放送しているロシアのラジオ局の出力に負けて、受信できないパターン。信じられない話だろうが、LFは周波数1242KHz出力100KWに対して、ロシアの放送局は周波数1251KHz出力1000KWで放送している。)さらにたちの悪い事に、地球の自転運動がなせるイタズラなのか、電波は東から西へ流れる習性がある。このため、放送局によっては思わぬ弊害(放送したい地域へ電波を発信できない等)を招く事もある。そこで一部の放送局では、電波を飛ばす方向を無理矢理指定して発信する“指向性送信アンテナ”の使用が認められている。実はCRKの周波数(558KHz)は、韓国とフィリピンの地元ラジオ局と同じで、しかも南西に流れるとお互いに都合が悪かった為、ワザと指向性で北東方向に電波を飛ばす様にしている。その影響で、ただでさえ非常に遠くまで電波が届く周波数だから、昼間でも岐阜県内や愛知県の一部で受信が可能だそうな。(ちなみにMBSは出力の加減と指向性が無いため、昼間でも小倉競馬場で、直接の受信が可能でした。門司駅ではさすがに韓国のラジオが強かったが…。)
短波というのはちょっと厄介な電波で、時間帯や太陽の黒点運動(いわゆる太陽風の影響)でクリアに受信できる電波が微妙に変化する。ゆえにラジオNIKKEIの場合、3つの周波数帯と7つのコールサインが存在する。(含む第2放送)第1放送だけでも3.925MHz、6.055MHz、9.595MHzの3種類あり、しかも9MHz帯は夕方になると使えなくなるという欠点まで存在する。しかし、中波より放送局が断然少ないのと、出力も結構強め(第1放送は、根室からの3MHz帯での送信以外は50kW、第2放送は中央競馬開催日のみ使用で、9MHz帯は50kW、それ以外は10kW)なので、海外でも日本語での放送でニュースやスポーツ中継が楽しめる。以前はプロ野球中継も完全中継で放送してたらしいが、短波受信用ラジオがそんなに普及しなかった事が響いて、結局中波ラジオに放送権を持ってかれたという噂があるが、実際は短波ゆえにスポンサーが付かなくて、採算が取れないのが原因だったとか。(そういった意味では、競馬はマニア向けのキラーコンテンツらしい。)また、番組のイベントを告知すると、関東圏以外のリスナーからも応募があるほどで、黄金期(“チェリー”こと大橋照子アナが現役“たんぱアナ”だった頃。)には、全国からラジオたんぱの本社(なぜか目の前がアメリカ大使館という立地条件!!)にリスナーが押し寄せたという“伝説”まである。
超短波ことFMの場合、出力がそんなにいらない(せいぜい10kW)のと、同じ周波数でも山間部を飛び越える事ができない(中波や短波は障害物を飛び越える性質がある。が、建物内部に電波が入って行かない。)ため、隣同士の電波とは混信しない。また、音質がいい為、キチンと受信できればアナログレコード並の音声で音楽を楽しむ事ができる。また、障害物を飛び越えれないかわりに、建物等をすり抜ける性質があるため、誘導アンテナさえ建物内に設置するだけで、どんな部屋の中でもFMが聞ける様になる。(ミニFMが増えたのは、この特性が便利だった為。中波とかは、誘導アンテナだけでは電波が入ってこないので、ブースターが必要となる。)
ま、いずれはデジタルラジオやWebラジオが主流となるでしょうが、基本であるこれらを押さえていれば、次からの説明もしやすいので、ちょっと頭の片隅にでも覚えといて下さいな。