迷馬の隠れ家 はてな本館

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ラジオの未来は…その1(デジタルラジオはホントに必要なのか?)


はい、お約束通り“われラジ”強化月間の特集を、今日から1週間ブッ通しでお届けします。今年のテーマは“ラジオの未来は…”です。CRKもさることながら、民放ラジオ単営局はどこもジリ貧でして、特にCM収入がなかなか伸び悩んでるのが現状。加えて昨今では一般人が運営するのWebラジオ(ポッドキャストライブストリーミング等)が増えた影響もあって、既存の地上波ラジオは一部を除いて、人員削減や機材購入費の圧縮が盛んで、酷い放送局になると、送信アンテナの支柱ワイヤー(送信用のポールアンテナを3方向で支えるワイヤー、通常は25年に1度深夜に電波を止めて交換する。)の架け替え等を行えないまま放送を続けてるトコもあるという。CRKの場合は、その手間を省く意味もあって、送信所移設(明石海峡大橋による電波障害回避のため)の際に従来のポール型から自立タワー型に変更した訳だが、もっと心配な事がある。それは、地上波テレビがデジタル化に伴って使われなくなるVHF波を利用した“デジタルラジオ”への移行が開始された場合、殆どの放送局が対応しきれなくなる可能性があるのだ。

実は“地上波デジタルラジオ”に関する開発は、計画そのものは20年以上前から存在していて、実際に試験電波も東京や大阪では送信されている。が、何分受信機が一般に出回っていないのと、放送コンテンツの少なさ、そして受信範囲が狭い事もあって、ラジオマニアでもあんまり知られていないのが現実である。また、参加してる放送局も在京&在阪ラジオ局、そしてラジオNIKKEIだけである。
では、何でテレビはデジタル化できたのに、ラジオが遅れてるのか…その原因の一つに、音声のみという放送形態そのものが、デジタル化する時にいろんな障害があるという事が挙げられるだろう。映像や文字表示に関しては、様々な方法でデータ圧縮をカマしてもどうにか再生できるが、音声だけはなかなかクリアできない。てのも、音声には単純な音だけでなくその裏に潜んでる微妙な“ノイズ”が音域を広げていて、コレを圧縮しようとなると、どうしてもその“ノイズ”をカットせざるえないのが、現在の音声データの“限界”なのである。また、再生時にも問題があって、競馬実況等のポッドキャストを聞いた経験があるならわかるが、余分な残響がせっかくの音声を台無しにしている事が多い。(試しに、オイラが使ってるiPod nanoに菫華の君が実況した06年マイルCSをブッ込んで聞いたら、音割れが酷くてイライラした経験が…w)
もちろん、デジタル化すれば音声だけじゃなく様々な情報を文字で表示できる様データを乗せて送信できる事は、既に“見えるラジオ”という方式でFM各局がつい最近までサービス配信してたんだが、受信機自体が普及せず、結局“休止”に追い込まれてしまったのは、ラジオマニアならご存知の話である。つまり、余計な情報表示やデータの送信は、却って放送局の負担を大きくさせるだけで、リスナーには“無意味”と捉えられているのが現状である。事実、ポケットラジオの液晶画面を見る人は皆無に等しく、大概は手探りでプリセットされたチャンネルを押すだけが普通である。確かに便利な機能とはいえ、それはあくまでPCや携帯でインターネットをやったり、ワンセグチューナーを持ってるユーザーからすれば、デジタルラジオなんてのは使う事もないだろうし、むしろアナログ方式の方が使い勝手がいいのは、誰が見ても明らかである。
でも、どうしてデジタル化を進めているのか…明日は、そういった部分の話です。