迷馬の隠れ家 はてな本館

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ラジオの未来は…その2(枯渇する“電波”という名の資源)


はい、“われラジ”強化週間2日目です。今日の話題は“何でわざわざ地上波ラジオのデジタル化を検討してるのか”についての話です。実は、現在通信や放送に使われてる電波は、開発途上国が国営や民営のラジオ局を開局する度に、使える周波数が既に飽和状態になってしまってるんです。コレは現在まさに、世界規模での“周波数争奪戦”が繰り広げられていて、自国の放送局が作った番組をすべての国民が聞ける様にするためには、それだけ分の出力とできるだけ小さい周波数を獲得している必要性があります。以前説明したと思いますが、CRKの本局(つまりは正規の親局扱い)周波数は、日本の民放ラジオ局の親局としては一番小さい数値(558kHz)です。従って、アンテナからの送信出力は20kWでも(指向性アンテナの影響もあって)昼でも名古屋まで受信が可能です。が、同じ周波数を利用してる韓国やフィリッピンの放送局では、地域によってはCRKの放送が自分トコの“電波障害”になってる可能性もあるのです。(その“回避策”として、北東方向に指向性を高めたアンテナを使ってる訳だが…。)

つまり、開発途上国と先進国では若干事情が違いますが、自分で放送局を作りたくても、(もちろん、総務省の放送免許が必要ではあるが)殆どの周波数が使われてる状況であり、送信アンテナの出力次第では、他国の放送電波を妨害しかねない状況になりつつあるのです。
事実、LFニッポン放送やQR文化放送RFラジオ日本では、いくら出力100kW(RFは50kW)でも周波数の近いモスクワ放送(噂では送信出力が1MW以上?!)の影響を受けやすく、夜は殆ど聞けなくなるという話を聞きます。いくら9kW(一部地域では10kW)毎に振り分けられてるとはいえ、送信出力が強いと、弱小局ではせっかくの放送が台無しです。
そういった部分を、ちょっとでも緩和するために考えだされたのが、デジタルラジオなのです。つまり、現行の方式からデジタルヘ移行すると、その分の電波が余るため、他国のラジオ局開業や防災ラジオへの転用ができるという訳です。
ちょっと昨日の深夜に“人生相談”をやってたモンで、今日はここまで。明日は息抜きに、ラジオの難受対策について、ちょっとアドバイスしましょう。