迷馬の隠れ家 はてな本館

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ラジオの未来は…その3(WEBラジオに音楽配信が少ない理由)


さて、今日は本題に戻りましょう。今日のテーマは、ポッドキャストライブストリーミング等のいわゆる“WEBラジオ”と称されるインターネットを利用した放送形態で、特に無料配信分の類を利用してる方なら感じる事なんだが、折角の放送にも関わらずBGMすら使えないという状況に遭遇する事が多いだろう。実は、JASRACが対応し切れていないというか、旧来の“著作権管理”のルールを、無理矢理WEBでも使ってるというのが現状であり、コレがある以上、ポッドキャストでサイマル配信されている番組によっては、本放送中に掛かった楽曲がカットされている場合がある。もちろん、制作者(この場合は作詞・作曲者、および歌手)の著作権を保証する必要性はあるんだが、あまりにもその“保護政策”がガチガチになり過ぎて、本来自由な表現を可能にしているWEBラジオに“制限”が掛かってしまってるのである。

何でコレがネックなのかというと、もしも番組中に掛かった楽曲をWEB上で丸々配信する事は、その著作権を“侵害する行為”という事もあって、その分の著作料をJASRAC(もしくは著作権を管理しているレコード会社等)経由で、作者に支払わなければならない。つまり、無料放送分では折角の新譜の試聴すらNGなのである。
もちろん、実際には某動画サイトの様に著作権を無視しまくってアップロードしてるケースはあるが、本来は現行の法律では“違法”となる。しかし、現行の著作権に関する法律は、WEB環境を想定したモノではない。言ってみれば、無理矢理法律を“拡大解釈”した上で適応してるだけであり、実質は法改正をしなくてはいけない程、法律と現実社会がかけ離れた状態になっている訳である。だが、もう一つの問題として、WEBラジオが違法コピーの“温床”になっているという現実がある。
仮に“しゃべってしゃべって60分”を有料配信に切り換えれば、現在本放送中に流れてるハロプロ系の楽曲を丸ごと流せる訳だが、その“代償”としてリスナーに課金を求めなければならないし、料金によってはリスナーを失う危険も伴う。また、楽曲部分だけをカットしてCDやDVDに纏めて焼き込んで“海賊盤”として販売する心ないリスナー(というより、単なるカネの亡者w)がいるため、規制を掛けざる得ない現実がある。コレが、現時点でのWEBラジオの“難点”とも言えるだろう。
海賊盤の問題は、FMラジオが開局する以前から続いてる問題であり、それは貸レコード(現在のレンタルCD・ビデオ)屋が“著作権侵害”と訴えられた時代と同じである。また、民放ラジオ局が開局した時から、著作権問題は様々なトラブルの“原因”を最新鋭の技術のせいにしてきた部分がある。その問題が結局、JASRACの対応のマズさにも現れてるのではとオイラは推測している。
明日は、地上波ラジオはこの先、どうやって生き残るべきかを探ってみようと思う。