迷馬の隠れ家 はてな本館

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ラジオの未来は…その5(高齢化が激しいパ―ソナリティーの話)

なにぶん、ラジオ番組というのは、以前から話してる通り低コストで制作しているモンですから、必然的に出演者が少ない事と、長時間のスタジオ拘束がつきもの。その結果、必然的に番組MCの“高齢化”が顕著になる事もしばしまで、特にリスナーポイント(TVでいうトコの“視聴率”)が良過ぎると、なかなか“世代交代”ができないという状況に陥る。
どうやらMBSではこの春改編で、朝の番組を衣替えするとの事らしいんだが、10年位前の改編期で大失敗してるだけに、かなりの迷走が予想される。が、ABCは今のトコ新社屋の引っ越しが6月に迫っているため、この時期での改編は見送る様だし、OBCも基本的な変更はなしである。ちなみにCRKは、現行の番組が一部(というより殆どw)タイトル変更になるだけで、大雑把な変更はない様である。(ま、どの中波ラジオ局も、プロ野球中継の関係での変更程度だが…w)

では、何で早朝〜夕方の番組はなかなか世代交代が進まないのかというと、先ほども挙げたリスナーポイントを稼ぎやすいという事もあるが、昼間のリスナーの殆どがトラック等の運送業務や自営業で、しかも四六時中ラジオをつけっぱなしで仕事をしてる事が多い。この関係で、耳からの感覚で体内時計を合わせている事が多く、ヘタに“世代交代”を行うと、その生活リズムが狂ってくる訳である。つまり、一度ベビーリスナーが定着すると、それが原因でなかなか“後継者”を育てる環境ができないというジレンマに陥るのである。
翻って夕方〜深夜の番組が変更しやすいのは、プロ野球のナイター中継がある時とない時で組み替えれば良い訳だし、10時台から深夜に掛けては、リスナーの年齢層が一気に若返る。そのため、ヘタに同じメンバーで放送し続けると、飽きられる訳である。深夜番組の場合は、放送時間帯や放送形態によって一概にはいえないが、地元リスナーよりも遠距離受信するラジオマニア向けな番組になりやすい傾向にあるため、必然的にマニアックな番組が多く、それについて来れる者でしか聴いてられないのがオチである。だが、昼間と違うのは、BGM代わりのトーク番組か、眠気覚ましの音楽番組かの差はある。
つまり、音楽主体の番組では、MCの話はあってもなくても問題ないが、トーク中心の番組では、話し方が上手いMCでなければ通用しない。糸井五郎アナ(この方については、いずれ“My favorite announcer”で取り上げます)曰く、「DJとは、自分のこだわりをリスナーに聴かせるのが仕事であって、ハガキを読んでバカ笑いするのは“デスクジョッキー”であり、つまらないギャクを話して音楽を掛けない者は“ディスクジョーカー”である。」とある様に、音楽番組ならテーマに添った楽曲をセレクトした上で紹介するのがメインであって、トーク番組ならゲストや共演者とのバカ話で盛り上げるのがメインである。また、リスナーの声に答える点では同じでも、マイクに向かって自分の考えでリスナーに答える事ができるのがプロの“パーソナリティー”であり、リスナーの心に共鳴する音楽で慰めるのがプロの“ディスクジョッキー”であるとオイラは思ってる。その意識が欠落した若手はいるが、ベテラン勢もそれ故に胡座をかいてるとしか言えない醜態を晒してる者がいるから、みっともないのである。
この話をし始めると、止めどがないんで、続きは明日行います。