迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

バーで飲むカクテルは何故高い?

ホテルのバーでカクテルを嗜む程度で首相を叩くマスコミって、ホント僻み根性剥き出しでんなぁw ま、確かに“高級ホテルでの…”という事だが、まず、カクテルを出すラウンジバーがあるホテルは、大概は滞在型のシティホテル系であって、決して安宿(素泊まり1万円未満)ではない。まして、大概のビジネスホテルはその施設内に、チェーン展開する居酒屋を併設してるトコが多く、おそらく某野党の党首クラスは、そこに通ってるんでしょうねw どうせ行くなら、下町の商店街で細々とやっている個人経営の居酒屋に行ってもらいたいのだが…
休話閑題、ホテルのラウンジバーでは、経営方針等にも差があるんだが、大概はホテルオリジナルのカクテルを看板にしてる事が多く、季節や客層によって、出してくれるカクテルの味が違う。オイラも宿泊先のホテルに展望ラウンジやカクテルバーがあると、よく利用するんでわかるんだが、平均的なラウンジだと、カバーチャージ(つまり、座席予約とか指定料の事、バーによっては取らないトコもある)と税・サービス料込みでワンドリンク2000円となることが多く、実質のカクテル…つまりドリンクだけだと、実際は一杯700円(ノンアルコールカクテルで)取るかどうかが関の山である事が多い。

では、バーのカクテルが、なんでそんなに高いのかというと、ハッキリ言ってコレはバーテンダーの“技術料”と考えれば良いだろう。てのも、実際に自分でカクテルを作ってみるとわかるが、酒類だけでも最低ホワイトスピリッツ系(ジンやウオッカテキーラといった無色透明に近い高アルコール飲料のこと)を3種類、ダークスピリッツ系(ウィスキーやブランデー、ダークラム等)も最低2種類、んでもってリキュール系(クレーム・ド・カシスとか、カルーア等の甘みが強くて香りが良い酒)や炭酸水(トニックウォーター含む)、ジュース(ジンジャーエール含む)、果物(主に柑橘系)、場合によっては角砂糖や塩、乳製品も使うから、これらを揃えるだけでも結構金が掛かる。で、更にそれらを目的毎にミキシング(専用のグラスでかき混ぜる方法)やシェイキング(やっぱカクテルの“華”ともいえる技術だが、初心者にはかなり重労働な作業w)で作っていく訳だから、コレだけでもかなりの手間が掛かる。つまり、普通の居酒屋で出すには、単価があまりにも高過ぎる飲み物なのだ。
しかし、最近の居酒屋では、あえてコレを安価で提供する店もある。だが、本格的なトコで飲んだ事のある人間から言わせれば、ああいう場所で飲んでも、美味しくないのだ。というのも、居酒屋チェーン店で提供されるヤツは、その殆どが酒造メーカーから出ているコンク(“カクテルベース”という名称で出回っている、炭酸水や焼酎等で割るヤツ)で、味の微調整ができないタイプだからだ。だから、中には本来の味とは全然違う、マジで“醸造アルコールに食品色素と香料を入れてみましたw”的なのもある。
常連客ともなると、バーテンダーがその人の体調や気分に合わせたカクテルを提供する為、同じメニュー…例えば定番中の定番である“ジントニック”ひとつでも、ジンを多めにしてる場合や気の抜けたトニックウォーターで作る場合もある。つまり、バーテンダーはお客のニーズに合わせた微調整を、カウンター越しの会話の中からヒントを得ながら行ってるのである。言ってみれば、寿司職人がカウンターに座った客人の前で寿司を握ってるのと同じで、アレも客層がどんなのかを探りながら、自分が吟味した寿司ネタを握っていく訳であり、そこには客と主人の間で交される“声のない会話”がある。それを楽しむのも、社交の場では重要な部分であり、そこから得られる情報も多い。

ちなみに、夏の小倉競馬に行ってた頃は、よくリーガロイヤルホテル小倉(オイラの“常宿”のひとつw)のスカイラウンジやバーで、寝酒代わりにジントニックをよく飲んでた記憶がある。利用する度、“流石リーガロ”と思わせる事がある。そう、本店である中之島リーガロイヤルホテルとサービスが一緒だという点だ。内装の清潔感もそうだが、価格のわりに(いや、中之島の方が遥かに値段が高いんだがw)キチンとしたサービスができてるトコが、オイラ的に気に入ってたんだが…今はまったく行ってないんでどうだろう?