迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

My favorite Contents vol.9(一社スポンサーのミステリーw)


TBS系で放映されている“世界ふしぎ発見”は、放送開始から四半世紀経っているのも驚きだが、スポンサーが日立グループのみの“一社スポンサー”番組である。近年、1時間レギュラー枠で一社スポンサーの番組といえば、なぜかTBSのPanasonicドラマシアター(昔のナショナル劇場)とコレぐらいで、30分モノでシオノギ製薬の“ミュージックフェア21”(フジ系)と、サントリーの“チューボーですよ”(TBS系)ぐらいしか、オイラには思いつかない。(いや、スポット系ならいくつかあるのは知ってるんだが…w)昔…せいぜい20年ぐらい前までは、30分モノもそこそこ健在していて、それこそ、いろんな企業・職種の“一社スポンサー”番組が、まさに百花繚乱な状態だった。しかし、バブル崩壊後…というか、21世紀に入ると、急激にその数が減ってしまい、プポット番組(5〜10分程度)はともかく、いわゆるゴールデンタイムでの1時間モノがその殆どが複数スポンサー扱いになっている。(関西ローカルでは“ズルルール”で、大阪ガスが1時間モノの前半のみ、仕切ってるケースがあるがw)

では、なんで“一社スポンサー”の番組が減ったのか?一番の原因は、放送局でのCM放映と制作の料金が異様に値上がりした事なんだけど、その最たる部分が、いわゆる“ゴールデン帯”と呼ばれる時間帯…つまり、19時〜22時の時間帯でのCM料金が、バカみたいな料金設定になっている事が大きい。(ちなみに、深夜・早朝はゴールデン1回分の料金で、15秒CMを5回以上流せたりするw)逆を言えば、全国ネットの1時間枠で“一社のみ”というのは、それだけの財力のある企業である証であり、日立グループPanasonicは、それをやりこなせるだけ“元気な企業”といっても良い。
テレビの黎明期には、それこそ、全国ネットそのものが少なかった事と、地元企業もメディア戦略に躍起になっていた時代である。ゆえに、30分モノの番組枠での一社スポンサーは、それこそ企業の“ステータスシンボル”的なノリもあった。また、業種と内容がミスマッチな組み合わせも多かった。(関西ローカル限定だが、“部長刑事”シリーズは、まさにコレw なんせ、刑事ドラマだったんで、大阪府警全面協力の脚本なのに、何故かスポンサーは大阪ガスという、今にして思うと“?”な組み合わせである。)しかし、バブル期に突入すると、30分枠ではモノ足りなくなった制作サイドの我侭に答える様に、その殆どが1時間枠という“暴挙”に出る訳である。こうなると、メジャーな企業でも単独で番組を有するのが難しくなっていき、次第にゴールデン枠の複数スポンサー相乗り番組ばかりになったのはいうまでもない。また、昔の一社スポンサー番組は、CMそのものの放映回数は少なくても、番組のセットなどに商品名をデカデカと掲げたり、番組ロゴに組み込んであるモノが多かった。(“アップダウンクイズ”や“クイズダービー”はモロ直球で、ロート製薬の製品名がセットに組み込まれてましたw)
一社スポンサー番組のメリットは、スポンサー自身が番組を丸ごとプロデュースする事も可能であると同時に、時間帯さえ拘らなければ、その制作費は無尽蔵に近い状態で制作できる。が、デメリットとして、その制作費はスポンサーの“広告料”扱いである為、場合によっては値段交渉で値切られる事もあるということ。逆を言えば、スポンサーが降板した時点で“放送終了”であり、視聴率が悪くても“良質な番組を作りたい”と思えば、制作費用を惜しまない。ゆえに、どんなに視聴率が良くても、後継スポンサーが現れなかったりすると、その時点で打ち切りになり、仮に、後続スポンサーが複数になると、番組そのものの性格が歪められる危険性もある。つまり、他のスポンサーの都合によって、番組内容が非ぬ方向へ向いてしまいかねない。
特に最近は、本編よりもCMの方が多い様な番組が多過ぎる。また、スポンサーなしを良い事に、番組内で“広告費無双”な内容でCMするケースも見受けられる。(“お試しか”とか“アメトーク”とか…)そういった意味では、もう一度、放送局はスポンサーに対して、襟を正すべき時が来てるのではなかろうか?また、スポンサー企業も、番組内容と広告費を見直して、作り手のアイディアを活かせる番組への投資をするべきではなかろうか。