迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

大衆食堂“FLAT RIVRE”2017 五皿目

マーグ(以下グ):寒い時期には、やっぱ汁物が欲しくなるな。だが、汁物を作る時に困るのは、具材の組み合わせと量だよな。最近でこそ、ひとり鍋用の出汁の素として、ポーションキューブ状の調味スープが出てるからいいけど、アレ、意外と味が薄かったりすんだよなぁ…で、今日のジャンク飯はズバリ“鍋焼き太平燕”ってヤツw あ、“太平燕(たいぴーえん)”ってのは、熊本発祥の春雨スープで、豚骨白湯スープに豚肉と野菜、かまぼこや天ぷら(さつま揚げや黒ハンペンの類なw)を入れて、戻した春雨と一緒に煮込んだ、味的には長崎チャンポンに近いかな?そんな感じのヤツなんだけど、材料が…って思う人向けにアレンジ。豚小間切れとざく切り白菜、白ネギと薄切り人参、適当に切ったちくわを鍋焼きうどん用の土鍋にブチこんで、豚骨味、または鶏白湯味の鍋ベース剤と希釈分の水を加えて煮立て、そこに茹でずに使える春雨を入れて、春雨がほぐれたら完成だ。スープを濃いめにしとけば、食べ応えある一品に仕上がるぜ。
(ガラガラ…)
っと、いらっしゃい。
ジャスティ(以下ジ):いや…ホントに冷えるね。マーグさん、そのお鍋、キムチ鍋に変更できる?
グ:お、そうきたか…なんだったら純豆腐チゲにしよっか?
ジ:あ、それいいっすね…ご飯もあれば、一緒にいただきたいっす。
グ:かまわねぇけど…オマエにしちゃ、エラくしっかり喰う気だな、おい。
ジ:そりゃ…しっかり食べないと、あったまらないですよ、こう寒くちゃw
グ:言えてるなw
ジ:でも、最近…糖質ダイエットとか、脂質削減ダイエットとか、一部の栄養素の摂取抑制型ダイエットが健康にいいって言われてるけど、マーグさん的にはどう思います?
グ:おいおい、そんなこと聞くか?オレはそこまで専門家じゃねぇぞw
ジ:でも…料理ができる人って、そういいう部分の情報って詳しくないっすか?
グ:専門家じゃねぇから…てか、管理栄養士的な知識、オレ自身にはねぇよ。でも、結論から言えば、無駄な抵抗すんなってこった。
ジ:え、どういう事っすか?
グ:簡単に言えば、摂取制限ってのは、あくまで医師の診断に基づいで行なってる限りは良いんだが、メディアで紹介された事を勝手な判断でやると、却って健康被害を受けるぜ。特に摂食制限の類ってのは、全体的な栄養バランスに問題があることが多くて、場合によっては命に関わる事になりかねない。そもそも、現代社会において過食気味と言われがちでも、運動量不足なのと過度なストレスによる摂食障害が主要な原因であり、しかも、全体的に食材の栄養価…特に野菜のビタミン類が減少してることが、余計に“栄養不足”を招いてる…とされてるんだよ。
ジ:野菜の栄養価が下がってる…って、どういうこと?
グ:昔の野菜ってさ、季節ごとに流通してるモノが違ってたけど、今は年がら年中出回ってるじゃん。もちろん、産地は変わるだろうけど、産地が近郊の軟弱野菜の類は、ヘタしたら雑居ビルの片隅で水耕栽培…って事もあるんだ。
ジ:そう言えば…ベビーリーフやレタスは、日当たりのいいトコだったら誰でもできるって事で、ホムセンなんかに栽培キッドがありますね。
グ:それが原因w
ジ:え?
グ:水耕栽培や人工的な培土による葉物野菜の栽培ってのは、必要最低限度の肥料しか使えないから、昔ながらの栽培法で育てた野菜と比べたら、その分だけ栄養価も下がっちまうんだよ。しかも、品種改良で野菜そのものが持つエグ味やアクが少ない品種が好まれる事もあって、余計に栄養価自体が下がったんだよ。マスターんトコで育てるほうれん草と、大手スーパーで販売してるほうれん草だと、甘みが違うんだよ…しっかり大地の養分を吸って育ったほうれん草は、生ではクセが強くて食べられない反面、火を通すと甘くて旨いんだよ。水耕のは生で食べられる反面、火を通すと味がないんだよ。
ジ:あ…そっか。生で食べることが前提だと、本来あるべき栄養素が“エグ味”や“生臭さ”というカタチで出るから、それを抑え込もうとして…
グ:そういうこった。だから、従来の調理方法で惣菜を作っても、材料の栄養価そのものが“生食用”に特化してると、そういう弊害が出るってこった。だから、食べたい時に食べられるモノ食べるなら、それに似合ったモノを選べってこった。