迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

猫も杓子も“きよぽん”な話w

カンテレがきよぽんを“神様”として奉り、崇拝(⁈)してるのは理由的にわかるが、FNSの競馬実況アナ全体がそういう傾向になっちゃったのは、カンテレに引っ張られ過ぎというか、競馬実況を志願するアナウンサーが、その理由として“杉本節”に対する憧れを挙げてる事が多い。ま、その元祖といえば、鉄ちゃんだったり、HBK…もとい、草野アナだったりする訳だが…w

 

 

本来ならブロマガ案件なんだが、現在実家で(しかも旧型iMacが故障で買い換え検討中という状況…)、更新作業ができないんで、こっちで解説しとくと、コレは時代の流れ上仕方ない部分であり、いかに地上波においてFNSでの競馬中継が影響を与えたかを思い知らされる話とも言える訳である。つまり、現在のベテラン勢にとって、競馬を知る“ゲートウェイ”がFNSでの競馬中継であり、特に70年代後半から双眼鏡置くまでの30数年間は、正にきよぽんが最前線でメイン実況をやってた時代…その頃に子供だった世代が今の現役世代だから、余計に“生きる伝説”として見られる訳である。

 

もちろん、その背景には、カンテレだったからこそ躍起になって、競馬中継の視聴率を上げようと努力してた訳であり、それ故にフラッグシップとなる存在が必要だったという事情がある。特にアナウンサーの品格に関して、関西弁でガンガン喋くり倒す征平ちゃんの存在が強過ぎて、他地方…特に首都圏出身の男性アナは、関西弁じゃないという理由だけで肩身が狭かった訳で、その“逃げ道”としてスポーツ実況に行かざる得なかった…てのがあった。(一部例外として、お杉の“顔芸”っていう方向もあったけど…)しかし、カンテレのスポーツ実況の範囲には、競馬は避けて通れない。故に必然的に、カンテレのスポアナとして生き残るには、競馬実況が出来てナンボという方程式が出来てしまった訳で、逆に競馬実況できなくてもスポアナとしてやってたのは、梅淳ぐらいと言っていい程w 

 

でも、きよぽんが競馬実況アナとして、今日のように“伝説の存在”として語られる様になったのは、むしろ定年を目前にした時期からであって、それまでは、奈良出身(=関西弁でも吉野方言に近いから、イントネーションが…)である事や、見た目の悪さ等から、どっちかといえば“嫌われキャラ”だった訳であり、故にマニアックな競馬ファン以外、相手にされなかった。その環境が一気に激変するのが、オグリキャップを起因とする“第二次競馬ブーム”である…今の競馬人気は馬主が著名人である事を背景にした部分があって、ある意味で“第四次”と言った方がいいだろう。(第一次はハイセイコー、第三次はディープインパクトが起因と設定した場合の話)

 

それまでにも、“テンポイント贔屓実況”というレッテルが貼られて、そこの部分が取り上げられがちだった訳だが、ここでオグリキャップ見たさにFNSの競馬中継を見た人が、真っ先に“ターフの吟遊詩人”の存在に気付かされた訳である…テンポイント以外でも、GⅠ競走じゃなくても、丁寧に、且つ、映像では描写しきれない情景を、テンポよく、そして的確に実況していく様は、ともすれば関西人好みの“ハデコテ実況”の様に思えても、実際は目の前の現実を刻々と伝えながら、時に勝者を讃え、時に散り逝く者の無念を偲び、そして一つのレースの裏側にある、それぞれの物語を紡ぎ出す技術は、正にスロージャズの如し。それがベースになって、他の実況アナとの差別化が進んだ事で、神格化したと言っても過言ではない。

 

もちろん、カンテレだけが“きよぽん推し”をした訳じゃない…というより、関西よりも首都圏の方がウケが良かったのは、競馬そのものが関西よりも首都圏の方が熱かったからであり、“テンポイント贔屓”というレッテルそのものも、実は報知新聞が首都圏向けに勝手に付けたモノであり、その話がたまたま当人に届いたのが、FNSの合同でゴルフ中継をやる際に、フジテレビのスタッフからというオチがあったりするw それくらい温度差が激しかった訳である。故に、鉄ちゃんが自ら望んでカンテレに入社試験受けに大阪まで出て来たのも、ゆずぽんやコーケンがカンテレを選んだのも、そういう背景があり、更にフジの青嶋アナも、競馬実況を志願した理由もコレである。(ま、青嶋アナの場合は静岡出身なんだが、ギリで東海テレビが受信できたトコだったから、それで競馬実況を見て憧れたと、ラジニケの特番でゲロってましたw)

 

 

 

よくよく考えたら、今のカンテレ競馬班は関東出身の実況アナが占めてる訳だが、その殆どが、きよぽんに対する“憧れ”から導かれて門下生となったと言っても過言ではない訳で、でも、関西の競馬ファンからすると、異様なまでの“きよぽん推し”には辟易してたから、逆に関西出身の実況アナの憧れが薫兄だったり、審ちゃんだったのも、そういうことかも知んないw かくいうオイラも、実況アナとしてのきよぽんはあまり好きじゃないが、マイク離れて奈良弁でワーキャー言ってるきよぽんは好きですよ…奈良県内にいる、普通のおっちゃんとしてならw